若女将コラム

日々西屋と山を駆け巡る湯守兼女将による、自由奔放すぎるコラム改めエッセーコーナーです。
人生は奇想天外に生き抜こう。趣味のことや日々思う事etc...ほぼ100%西屋に関係ない話題を思いつくまま載せています。

若女将コラム

大好きな着物のこと

2021.09.04

「有言実行」縛りがいよいよヤバい





西屋の蔵にあった年代不詳…ひょっとして三桁いってるかも…
婚礼衣装と思しき二重の綿入り着物を、現在茶の間で公開中です。

まちg

ちょっとした自館ミニ展示イベントの一環です。
効果はまるっきり薄いですが、一応虫干しも兼ねています(爆)。




シンプルながら青地に菊の花をあしらった古典的な柄と、
一部絞りの入った裏地いっぱいの鮮やかな紅絹(もみ)がなんとも艶やかな
組み合わせ。いいねぇ、いいねェ!紅絹入りの着物ほんと好き。最高。

礼装には違いないのですが、この大振袖は上衣と、振りや裾に同様の生地を
使った内重ねとセットというなかなか珍しいアンサンブルです。
着物歴の長い私でも、これほど古くてユニークな着物を扱うのは初めてなのだ。
人生の晴れの日に、万感の思いを込めて袖を通したであろうこの着物。
10年以上前に蔵から発掘して、長い間風通しのいい所で干したりしながら
大事に大事に保管していました。
もし西屋を訪れる機会があったら是非見に来てみてね。期間限定です。






↑他にもこーんなビビットなアンサンブルを飾っています。
こちらは西屋由来ではなく、私の母方祖母の伯母にあたる人の着物でした。
大正末期~昭和一桁くらいの頃のものです。よく見ると鹿や鳥のシルエットが
見え隠れしています。現代とは違う大胆な構図がグー。大伯母(?)は
日舞の師範だったためか、わりと裄や裾が長めに縫製されていて、私でも
なんとか着れる。ちょっと勇気要るけど。生地は柔らかいちりめんです。
合わせた帯は昼夜帯で、裏面は絽の竹模様です。締めるにはちと短いの
ですが、切るのが勿体なさ過ぎてちょっと持て余してる。
身に着けたいけど年齢的にビミョー…。
とまぁこんな具合で、
茶の間のあちこちに着物を飾っては一人で萌えて喜んでいます(笑)




えー、コラム。8月中にもう一度更新しておきたかったんですが、
あー、ぶっちぎりで間に合わなかった…。

正直に言おう。ネタが思い浮かばなんだ。

本当は外に飛び出していくつか紹介したい場所があるんですがー…。
あんまり世の中コロナコロナ煩いからどうも取材に足を運びにくく、
どうしよっかなー…と迷っています。
別に紹介する話題まで自粛してどうするんだよって話なんですがね。
まぁ、米沢も今あまり穏やかな状況ではないので、もう少し
落ち着いたらUPしていきます。それまで腹筋頑張るのでしばしお待ちを。
(なにこのオチ。)





さて、相変わらず「有言実行」という名の縛りは良くも悪しくも効果覿面
(てきめん)でございます。

昨今の事情で、例年なら今頃繁忙期なのにもかかわらず観光地周辺は
不気味なほど静かなので、気が触れないように浮いた時間をなるべく
自己研鑽に充てています。

書道(通信講座)は1回目の添削が無事に帰ってきました。
俺は海賊王かな文字狂になる!
という相変わらず無謀な意欲をメッセージ欄にぶちまけましたが
(いや、字面そのまんまじゃないから安心して!)、添削指導の先生から
なかなか明快な激励を頂いたのが嬉しかったわい。
目標が明確なほど上達は目覚ましいらしい。
単純なのですぐにノッちゃう。

同時に自分なりの課題も見えてきました。
ふむ、線が細くなる箇所が散見される、か。
ならばもう一度楷書をみっちり鍛えよう。

かくして、2回目の課題対策も含め手に取ったお手本は市立図書館から
借りてきた書道のテキストです。中国に現存する拓本や真筆etcが
年代別に紹介されている内容で、著者曰く、
「こんなものを書いてみたいというお気に入りのお手本をぜひ見つけて、
みっちり練習してください」。
もう一度言おう。単純なのですぐにノッちゃう。

文字通りの意味で受け取り、よっしゃこれ気に入った!と選んだのが…

生前から書聖と謳われ、楷書はじめ各書体における最高のお手本として
書道史に君臨し、歴代の偉人がこぞって収集・臨書した書道界のカリスマ:
王義之!
酔っぱらって書いたらしい「蘭亭序」が行書屈指のバイブルになるくらい
だからその非凡さは半端じゃありません。ちなみに日本では奈良時代に
彼の書が伝わってきました。光明皇后がパワフルに臨書した「楽毅論」
(正倉院蔵)が有名です。ガッツ藤三娘。

はい、そしてこっからがめくるめくイバラの道である。

現在、王義之の楷書による拓本「楽毅論」「黄庭経」「東方朔画賛」を
少ーしずつ臨書しています。
よせばいいのに欲張りだから、的を一つに絞れないドM根性。
実際臨書してみるとよく分かります。ただ書くのとはわけが違います。
筆にかける力加減といい、迷いのない点と線の筆運びといい、
簡単そうに見えて、シンプルに滅茶苦茶難しい(語彙力)。
一見ひょろい人間みたいな外見の癖に、何の対策もしないまま挑んだ
ところ秒で玉砕する裏ボス第一形態みたいな初見殺し(だから語彙力)。




↑楷書じゃないけど、こっちはかな文字を覚えるために
書き散らした百人一首いろいろ。もっと落ち着いてやれ私!!
まるで煩悩にまみれた昔の恋文の下書きである。
それでもぶっちゃけ楷書の方が難しい…。

かつてペン字の通信講座を受講した際、序盤で楷書を書く時の
字のバランスを繰り返し頭と指先に叩き込んだ時期がありました。
これらの極意が実は全て王義之に始まった黄金比そのものだと
気づいた時も驚きでしたが、そもそも1700年も前に生きた人の
認めた字が、そのまま現代人にも平易に読める楷書の最高峰の
お手本として、未だに燦然と輝いているというこれまた驚きの真実。

つまり王義之の書は非の打ち所がない完璧な存在だという証左。

唐代の皇帝太宗(李世民)よろしく、墓にまで王義之の作品を持って
逝きたくなる気持ちも分からんでもない。残念ながら王義之本人の
真筆は現存していないといわれていますが、太宗が苦労して編集を
命じたという「集字聖教序」他忠実な模写本や拓本が残されている
おかげで、その精神を存分に学ぶことができるわけです。
ホント感動しちゃうよ。

道のり遠すぎて笑っちゃいますが、
書聖にあやかりつつ草書→かな文字までたどり着けるように頑張るわ。



はな「おう、頑張れ。」


一方、同時進行で日本画…でなくてアドビ(Adobe)ソフトも
(やっぱりナメたらいかんやつだった…と大後悔しながら)徐々に
学び始めています。Illustrator、Fresco、深みにはまってPhotoshop。
うぇーいこっちも三本立てときた。
Photoshopは使用歴自体長いものの、まだまだその多くの機能を
使いこなせていないのが現状でした。だから改めて勉強し直し。
知らないことは素直に認め、ひたすら学ぶべし。

というわけで、ただいま悶絶しながらチュートリアルにかじりついている
状態です。ていうかこれ、独学で上達するの?!
うーん…分からん。
けど、始めてしまったからにはやってやる。



↑チュートリアルを観ながらタイムアタック1分で描いてみた超適当マンダラ。
ソフトはフォトショ。
数年ぶりに引っ張り出したミニマムサイズのペンタブレット:愛称お竹が
「ようやく出番か…」と泣いている(笑)まだまだ現役なので、
当分この縛りスペックで練習します。iPad?ステイホームだし我慢する。

いつか平安期以前の仏画とか琳派の錦絵とか描けるようになれたら嬉しいナ~。
…って、これまた自分でも呆れるほど大それた目標ですが(苦笑)
むしろほんまもんの日本画を製作するのに必要な画材に比べたらはるかに
低予算だし、そういう意味ではずっとハードルは低い。
かてて加えてサブスクリプションは、どケチな私にとってイヤでも
モチベーションを底上げしてくれるから便利ね。
あとは気合。気合で頑張る。 
どうなることやら?!!


※ 


今日の1曲 

"Nothing Like Them" - Chemicals

Loving Caliber (2017)


(↑リンク先はようつべ!)

スウェーデンの3人グループ、Loving Caliberのアルバムから。
前々回のコラムで話題に挙げた宅トレユーチューバーこと竹脇まりなさんの
体操動画で採用されていた曲です。通称「タッチマイヘアダンス」。

歌詞は1人称か2人称でいろんな解釈ができますが、前者だとしたら、
「大丈夫だよ、変わると言ったんだ。ボクは誰にも似ていない、
唯一の大事な存在なんだ」と過去の自分(写真)に向かって語り掛けている、
みたいなシチュエーションに取れます。なかなかいい曲よ。
散々腹筋だのHIIT(高強度インターバルトレーニング)だのヒィヒィ
汗かいた後に、このきらっきらのBGMと虹を描く体操よ。
ポジティヴにならずにはいられない!

2021.05.09

着る桜、見送る桜 ② ~止まらない着物語り~

 

↑半衿…でなく三河芯を縫い付けているところ。
洗ったらアイロン必須。



(※)昭和ばばーちゃん(愛をこめて。)

【昭和ばばーちゃん】…最近、念願の「全面的普段物生活」にシフトした
西屋女将による身も蓋もない造語。
かつて誰もが着物を着るのが当たり前だった時代に思いを馳せ、お風呂に
入ってご飯食べて歯磨いて寝るがごとく、ただただ息をするように、
肩ひじ張らずに着物を着ていたい…という強い理想と、惜しみない
着物愛が込められている。


気が付けばかれこれ着物歴20年以上…着物は私の人生において、
どの習得アビリティよりも一番長い付き合いになっていました。
(その次は、意外にもAdobeのPhotoshopだったりする。)
今は車の運転含め日常生活ほぼ全般着物でこなせるようになりましたが、
いつかは湯守作業も胸を張って着物で貫きたいと考えています。
炭治郎みたいなたちつけ+茶羽織+手ぬぐい巻きで。コスプレかっての。

そんなこんなで普段の着方はいたってラフ。
幸か不幸かほぼまな板体形なので、よほどよそ行きでない限り
補正ドーピングは不要です。首がすぅすぅするので衣紋も殆ど抜きません。
男着物に毛が生えたくらいか?
(あー、そういえば足袋も最近黒系ばっかりです。
汚れが目立たないのが便利すぎて。)

着丈や裄丈に差はあれど着物の形そのものは時代問わず不変なので、
自分の身体の凹凸さえ分かっていれば誰でも大概着ることが可能です。
おはしょり(女着物限定の腰部分の折り返し)が出ないくらい丈が短けりゃ
裾を詰めて袴下着物にしてしまうとか、そこだけちょっと縫い込んで
エセおはしょりっぽく見せてやるとか、いっそつい丈(旅館の浴衣みたいに
一切折り返さない)にして前掛けでぐるっと隠すとか、いかようにも対応可。
これほど経済的で便利な衣服も全地球的に類稀ではなかろーか。

半衿は一時こだわって、様々な色・素材に手を出してみた時期もありましたが、
最近は専ら綿か麻のオフ白~生成色(手作り)に落ち着きました。
だってこれらが一番合わせやすいから。
洗濯で取り替えるのがちょっと手間ですが、これも何回かやっているうちに
あんまり苦にならなくなったなぁ…

さて、外からはもちろん見えませんが、襦袢以下の中身はなかなかカオスです。
自作&カスタマイズした襦袢はじめ着物まわり多数で、当然着付けの教科書は
ほぼガン無視(?)…なんなら肌襦袢持ってない。どーせ見えないんだから、
安価で売ってるV字のTシャツやユ〇クロのヒート〇ックで十分だ!

半幅帯は少しずつ自作のレパートリーを増やしつつあり、名古屋帯は結ぶ
手間を極力省きたくほぼ作り帯に加工しました。

持ち着物&帯はありがたいことに95%以上が頂き物またはお下がり、
その製造時期に至っては自分で買ったものと自作した帯その他以外は
100%昭和です。しかしそれらを今風に着こなすだけのお洒落スキルが
ないに等しいため、もっぱらコーディネートのバイブルといえば、
ズバリ大女将に譲ってもらった貴重な昭和の着物ムック本&教本。



左は昭和50年(1975年)、右は昭和43年(1968年)刊。
ヤ〇オクあたりで売ってそう(?)。

中身の一例を挙げましょう。昭和43年ものの着物コーデ。



・・・シブい。ヤバい(めっちゃ褒めてる)。



こちら紬の代表選手のひとつ、大島紬。雪景色の中雪駄を履いてます。
おおぅかっけぇーーーわ!!(って思うのは私だけ…か…(苦笑)?)。

…写真からお気づきの方もいらっしゃると思いますが、半衿(首元の
白いやつ!)にご注目。
今でこそ色柄様々にほどよく胸元を彩る半衿ですが、写真のいずれの
モデルさんも、表からはほぼ見えないくらいの面積しか出してません。
その色も、絞りや塩瀬、縮緬などの織りの違いこそあれどほぼ白一色。
この本が発売された昭和中期はこのくらい衿を詰めて着るのが

一般的でした。

は、ダサいとは一言も言わせんよ。

現代の皇室の女性陣も、写真ほどではありませんが半衿の幅は狭めに抑え、
実にストイックな着付けで折々式典に参加されてます。その凛とした
いで立ちは日本人らしく控えめかつ上品で、実に美しい。
一方江戸~明治~大正時代頃は、逆にガッツリ半衿を出す着方が好まれました
(皇室除く)。下手すると胸元付近まで半衿がV字に深々鎮座。花魁もとより
一般人も。しかも色柄様々で、中には豪奢な刺繍が施されたものだったりと、
現代以上に「見(魅)せる」ポジションに収まっていました。
(半衿はそもそも下着である襦袢の一部です。
えー、繰り返します。半衿のカテゴリはあくまで「下着」。)
当時は着物自体がわりと地味目で、袖の裏とか裾の裏といったパーツで
艶やかさを醸すのが好まれたようです。今でいう見せブラってやつだ(爆)

さて、こちらは昭和50年版の方の着付け解説コーナー。



見てくれよ、この「スポーティーなきもの」とかいう
ファンキーベイビーなパワーワード。

スポーティーなきものとは。
きりっと軽快に、ざっくりと、何気なく着るべきもの
曰く、セーター+ジーパンやパンタロンと同じ感覚にあたるだそうだ。
(ところでパンタロンてなんだ?)



ちなみにスポーティーモードの衿元は↑こう。
イイね。まさに私の理想の体現じゃんか…イイね…
昭和43年版の方がまだ艶っぽく見えるくらい、この
隙のない
衣紋のガードの固さ(?)。むしろ新鮮です。
子供っぽく見えるかもしれませんが、これ、当時の家庭画報に
ばっちり載っていたコンテンツですからね?!
この着付けならどんなに動いてもそうそう崩れないだろうし、
山ン中で誰かと取っ組み合いのガチンコバトルおっぱじめたって
問題なかろう(いや、それはかなりダメだけど)。

着物をいつどういう場面で着るのか、着る人にとって着物とは何なのか、
例えば
半衿をファッションの一部として捉えるかどうか、その解釈は
驚くほど時代時代で大きく異なります。知られざる激動の着物史。
その歴史の中で一番変化が激しかったものといえば、残念ながら
着物人口そのものの大幅な減少に尽きるわけですが、着付け方、
もとい半衿のポジション変遷も特筆すべき現象ではないかと私は思う。
何が言いたいかというと、普段着の着方に限ってしまえば、着物ほど
見た目以上に自由で便利な衣服はないよ、ということ!
正解なんてないんだよ。はしたなく見えなきゃいい。
好きなように着りゃいいんだ。



とまぁ、さんざん自己中な解釈で日々着物を着ている私ですが、
ブツはやっぱり昭和ばばーちゃん。
古い古い西屋の中にいて、その女将として持たれるステレオタイプが
昭和の着物によくなじむためか、おかげさまで「その組み合わせ、変!」と
言われることなく今日まで平和に過ごしています(笑)
ツッコむ相手も同担歓迎しあえる相手もいないくらい身近に着物人口が
少なすぎる
のは寂しい限りですが、
めげることなく、今日ものんきに着物愛を育んでおります。



たまたま今日着ていた、袖裏に紅絹(もみ)の入った御召の袷と、
いかにもぉ!
な模様のモスリン襦袢。奇跡的に虫食いの被害なし。
どちらも昭和初期(戦前)にリアルばばーちゃん(祖母)が着ていたものです。
こういうザ・昭和な組み合わせが悶絶するほど好きです。
いつか誰かに届けこの思い。




今日の一曲

"Let Me Live(feat.Anne-Marie & Mr Eazi)

RUDIMENTAL(2019)


↑ありがたいことに和訳付き。非公式ようつべより。

"Cause I am the One, I rule my world (中略)
Leave me alone, let me live my life" 

歌詞はちょっと重いっていうかちょっと暗い?けど、
明るくレゲエっぽい曲調のおかげでかんか前向き。
軽快なリズムとノリで、自由なままに召しませ着物☆


2021.05.08

着る桜、見送る桜 ①


洗剤と柔軟剤の詰め替えをいつも間違って買ってくる
→間違えたまま容器に突っ込んで「ア”ーーーー!!!」



GWの最終日、Instagramにしだれ桜「みやえ」の美姿をUPしました。

昨日今日撮ったようにみえるでしょ?
えへへ、実は12年前の写真なんだな~。
私が撮ったように見えるでしょ?
残念。素人にこんなキレイな写真撮れんわ。

今の様子と全く同じなので、前の前のHP用に
プロのカメラマンさんが撮影してくれたものを拝借しました。



まるで窓に映された天然の錦絵。
数ある西屋商用写真の中でも極めてお気に入りのショットです。



麓はもう初夏だというのに白布はようやく桜が散り際の頃です。
ずれっずれの話題だが気にしない。

先月、長男が麓の中学校に入学しました。
コロナの影響でだいぶ中身は簡略化されたものの、
普通に保護者参加のもと式典は執り行われまして。
私は桜と雪輪の柄の訪問着を着て臨みました 。



当日の組み合わせ。
ややくすんだ菫(すみれ)色の地に、満開の桜を思わせる
一斤染(いっこんぞめ)に似た色のぼかし、金糸で縁取った
雪輪と桜の花びらの刺繍柄というシブい設え。




一方の帯は銀糸に桜の地紋。日本画のような京の春景色が
お太鼓に刺繍されています。着物は大女将のお下がり、
帯は知人さんに譲っていただいたもの、自分で買ったのは…
ん?襦袢だけ?!着物あるある安定の低予算。

分かりにくいと思いますが、桜を模した霞の色は虎杖悠仁君もとい
宿儺氏のキュートな髪の色によく似ています。加えて帯の高専ぽい五重塔etc...
フッフッフ分かるかな?
そう。実はひそかに手持ちの着物で呪術廻戦ネタを仕込んでやったのだ。
絶対バレない自信があったわ。誰特(笑)

子供の人生の節目折々、これまでに参列した入学(園)式では、
一つ紋の色無地(または江戸小紋)に黒や控えめな色柄の絵羽織を
組み合わせる、というのが私のセオリーでした。
(スーツ、本当に一着も持っていないのよ…。)
「なんて古臭いカッコだ!」と気づいたアナタはある意味相当な着物通。
なぜなら、上記の「入学式に地味略礼装+羽織」の組み合わせは、現代の
着物業界では恐らく教えないであろう昭和中期の母ちゃんスタイルだからです。
てゆーか、今となっては羽織自体がイレギュラーだろう。

『入学式には少々地味目な略礼装を。
これから子供をよろしくというお母さま方の願い、学校へのお願いの心を
表し、卒業式には、どうもありがとうございました、これから上級に、
社会に出ますという強い喜びの心を表すような、晴れやかな衣裳を。
何時の時代もお母さまらしい上品さ、落ち着きのある装いを心がけて
下さい(中略)』


1977年春号の「美しいキモノ」に書かれた、卒入学式母ちゃんの装い指南。
えー、堅苦しいっちゃ堅苦しいお上品な縛りですが。
なぜかその心得にいたく共感し、せっかくそれらしい色無地や江戸小紋を
持っているからと、今までその精神を追随してきました。

とはいえ、だ。
今の時代の着物は言うほど堅苦しいものじゃありません。
そも「身体の上に着る」という機能において洋服と何ら変わりない代物だし、
着物が持つ最低限の格(特に礼装は今も昔も厳格なので、ご利用は計画的に。)
とTPOさえ弁えておけば、別になに組み合わせようが、着方がどうだろうと
他人から咎められるものでもない。普段着なら、着物の下にパーカー
着ようが袴の代わりにGUのロングスカート穿こうが
アンティークをめっちゃ短い丈にしてパンプス合わせようがステキに映える。
着物は着物でも、そこに込める脳内カテゴリーはなんだっていいんだよ。
推しキャラの普段着が着物なら「趣味同じ~」とか何とか
しょうもない自己満足だってできる。
完璧じゃないか(笑)

そんな私の目指す着物コンセプトは「昭和ばばーちゃん(※詳細次回」。

これらを全て鑑みたうえで、今回長男の入学式ではこれまでの趣向を変え、
敢えて"訪問着"を選びました。保護者の中で誰一人和装がいなかった(ちょっと
びっくりだった)中、人知れず盛大に呪術ネタ醸したかったなんてゆーバカな
野望もありましたが、それはあくまでオマケ。
いつまでも収まることを知らないコロナの猛威を前に、「本当の春」の訪れを、
またひとつ新しい人生のコマに歩みを進めた長男の前途明るい未来を
願ったが故の願掛けが主たる理由でした。
着物はね、色や模様に思いを込めるだけでそんなドラマも醸し出せるんだよ。
完璧じゃないか!!

(続く)



今日の一枚

"Luminous Spaces"

Jon Hopkins (2021)


リンク先はジョンの公式Youtubeサイト内のPVです。
伸びやかな歌声とキラキラした動画がなんともステキ。

2021.01.31

米沢のいい所あれこれ 【第34回:「菊太郎 新富」】


こんにちは。
団子といえばこしあん&くるみ餡派の若女将です。


去年の終わり頃からようやくぼちぼちと普段着物モードを始めました。
といっても、オンの日は湯守や調理場での洗い物etc…和装ではちょっと
動きにくい仕事(前者はむしろジャージで武装したい)も兼ねているため、
まだ丸一日着っぱなしというわけではありません。
徐々に着物での日常生活活動に慣れて、最終目標である
「起きてる間中着物フィーバー☆」を目指しながら、無理なく楽しく
続けよ~♪くらいのゆるいペースです。
着物いいよ着物。ぬふふ。


↑本当はね、ダークで大正モダンな鬼舞辻無惨タイプ(?)が大好きよ。
出かけるときもちょっと派手目に粋に決めたいとか思っていますの。
着物…大女将のお下がりのソーシャルディスタンス気味な総絞り
帯…祖母のお下がり(昭和初期)
半衿…米織会館で買った端切れを加工
帯揚…何年も前にほどいた義伯母の道行→洗ったら縮んじゃった→
綸子がなんちゃってちりめんに化けたのでそのまま帯揚に再利用
帯締め…母のお下がり(昭和30~40年頃)

でもね、実際の”普段着”はさ、



↑こんな感じなんだな。
着物…昔々リサイクルショップで見つけたン百円のウール
見えないところに穴があったりほつれがあったり
帯…手芸屋さんで買った生地から作った半幅帯
半衿…手芸屋さんから買っ(以下略)

まぁどっちにしてもほぼ新品ナシです。自分で買った着物や帯(新品)は
冗談抜きで片手で数えられるくらいしか…ない!!
それでも着物に関して物欲が働かないのは、こういう気負わずに付き合える
お古に恵まれているおかげなんだろうな。え?虫食い?ほつれ?
大丈夫、大丈夫。羽織を着ればあら不思議、ちゃんとした格好に見えちゃうから。
着物いいよ着物、ぬふふ。





相変わらず長すぎる前置きが唐突に変わりまして、
今日は米沢市内の美味しいお蕎麦屋さん第2弾。

米沢いい所あれこれシリーズ第34回
「菊太郎 新富」さんのご紹介です!




場所は米沢東高校の近く、上杉神社の北側にあります。
“菊太郎”というのは奉公の身から苦労して腕を磨き、
お店を開いた初代のお名前だそうです。







お店の中は古き良き古民家を思わせる落ち着いた色調で、
個室に仕切られたテーブル席と座敷席があります。
奥には宴会も出来る座敷があり、昔ながらのお蕎麦屋さんの風格が
そこかしこに伝わってくる素敵な佇まいです。





こちら定番のざるそば。西屋主人のイチオシです。
豊かなそばの香りとしこしこした歯ごたえがたまりません~。
シンプルにお蕎麦の美味しさを味わいたいならまずはざるから!





こちらは息子が大好きな天丼。
海老や野菜のあつあつ天ぷらがどっさり!
伊之助も目の色変えて飛びつくこと請け合いの豪華ボリュームだ!!





こちらは一品料理のげそ天です。
これがまた美味しい。揚げたての熱々を岩塩と共にどうぞ!






一方私が好きなメニューはズバリ鴨ざる(冬季限定)。
ダシの効いたおつゆがのど越しの良い蕎麦とよく合います。
鴨はとても栄養価が高く、冬の寒さもじんわりほどけていきます。
ああ…また行きたい。

他にもまだまだメニューがありますので、

ぜひ好みの一品を見つけてみてください。

【菊太郎 新富】
〒992-0044 山形県米沢市城北1-8-20 
Tel 0238-23-0666
営業時間 11:15~15:00 17:00~20:00
定休日 木曜日
駐車場 お店の前に駐車スペースがあります。

2020.02.20

音のある生活 35 「セカンドライフは龍砕軒希望」





早くも春の気配を幽かに感じる宵の刻の三十三観音。
ぞくぞくするような時間帯だが、こういう雰囲気が大好き。

こんにちは。
数年来使っていたメガネの柄が経年劣化でとうとう折れ(ショック)、
図らずもメガネを新調した若女将です。
もうアラレちゃんとは言わせない。

さてここで質問です。
もしもあなたがサスペンスドラマとかでよくある謎の事件の犯人で、
終盤でとうとう黒だとバレた時どういうリアクションをしますか?
…と聞かれたら…

「なんでバレたんだくそぉおおぉ!」…取り乱してそのまま捕まる
目の前で罪状が暴露される中、某犬神家のラストシーンみたいに
カッコよく?昇天する
フハハハよくぞ見破ったなそうだ私が犯人だフハハハハそしてさらばだ
(声は若本御大希望)フハハハハハ!!
あくまで余裕綽々の態度を崩さず、徹底的に悪役道を貫き(?)、
誰の説教にも耳を貸さず(むしろ一切口を挟ませず)、
そのまま怪人二十面相みたいにありえないトンズラかます

…どれを選ぶかなんて今更聞くまでもありません(笑)
だいたいそんな二次元キャラみたいなマネ出来るかどうかなんて
野暮なツッコミは必要ないのだ。
最近じゃ現実世界のほうがよっぽど色々ありえないから。
で、フハハはスピンオフでも悪の道を進み続けると思いきや、
もはや興味を失った浮世にちゃっちゃと見切りをつけて
人知れず山奥で余生を過ごしていたりするわけです。
心のどこかで罪の意識を抱きながらも、人々の前から
姿を消すことで己の全てと向き合う禅の生き方を選ぶわけです。

静かに移りゆく四季の自然に癒されながら、
やがてひっそりこの世から旅立っていくわけです。
例えば前田慶次のように。

夜ごと月を愛でては晩酌を楽しむ気ままな生き方…
うーんいいね龍砕軒。

今年はしょっぱなからメガネの他にも色々アクシデントが続いて
なかなか自分の思うように物事進まず、休日さえなんだか気忙しい日々。
こういう状況は幸先いいとはまず言わないでしょうが、
運の波は上下するので後からいいことが付いてくる、
と信じればきっとその通りになるんだろうと楽観的に考えてみています。
サウンドオブミュージックの名曲にもこんな歌詞があったではないか。

♪When I feeling sad,
I simply remember my favorite thing,
and then I don't feel so bad!


思い浮かべよう好きなもの。
そう…好きなものと言えば…支離滅裂な作文の羅列…じゃなくて、
理想的な私の休日の過ごし方。

もう去年のことですが、長いこと作りかけだった自作半幅帯を
一気に二本作ったりしていました。
着物だけでなく帯も頂き物が多い私。レトロで可愛い赤系や短めのもの…
雰囲気はすごく好きながら、コーディネートもなかなか限られてくるのが
悩みでした。そこで、今風の着こなし方を参考に、以前から手芸屋さんで
コツコツ帯用の生地を買い集めていました。



これが初の自作帯。↑両面仕様の綿100%、
そこそこ厚みのあるアイロン接着芯を使いました。アースカラー大好き。
半分は試作のつもりでしたが、思いのほかそれらしく仕上がったかも?!

組み合わせてみた。



自作×紬。うむ、ちょっとしたお出かけもいけそうだ。



自作×ウール。超が付く普段着仕様…まぁよい、室内ジャージのつもりで。

二本目は「大島紬(っぽい着物)にも合う色」を目指して生地を選びました↓





ユルい市松柄の裏は先染めの会津木綿もどきという実に地味な組み合わせ。
ひとつでも裏表共通の色が入ると意外とけばくならない(と思う)。




大島紬に合わせてみました。なかなか面白い組み合わせ…かも?
結んだて先がくたっとならないよう、この市松帯にはバイリーンの
厚手接着芯を使ってみましたが、想像以上に固めに出来上がって
しまいました。両面とも滑りにくい綿だし、締めるには少々コツが
いるかもしれない。

まだまだ試行錯誤は続きそうです。趣味と実益を兼ねるとはまさにこれ。
(最近ちっとも着物着る暇がないが!!)

ああ、真冬の引きこもり生活は裁縫と料理と読書書き物語学の勉強も
満載にするぞ(無理だ)うぉお!
…なんて去年の秋まで(←だいぶ前)意気込んでいたのに、
今年は雪がないくせに時間がないわで結局時間ばかり通り過ぎる始末。
これではマリアの魔法が解けるではないか。。




今日の一枚(今日はちゃんとおまけポジション)

"Moonlight in Empty Rooms"

Heidi Breyer(2018)

(↑サムネイルをクリックすると、
3曲目の「Moonlight in Empty Rooms」をサンプル視聴できます)




イギリス生まれの女性ピアニスト、ハイディ・アン・ブレイヤーの
通算5枚目のアルバム。
3曲目のタイトルがそのままアルバム名になっています。
静かなピアノソロから始まり、ドラマチックにストリングスが
加わって旋律が展開してく曲がメインです。激しさはなく
あくまで優しい曲調です。歌うようなメロディーがステキ。
レーベルはかのウィンダムヒル・レコーズです。
ジョージ・ウィンストン好きにはぜひお薦めしたい一枚。

2019.06.14

米沢のいい所あれこれ 【第24回:Edible 紅花②】




こんにちは。
とうとう今年もお留守番で源泉祭りに行けなかった若女将です。

最近虫干しを兼ねて「半日」着物生活をスタートさせました!!!…
といっても、実際はなかなか着ている場合じゃない日が多いんですが…。
気温も天気も激しく変わるので、あまり外気に左右されない綿着物
(30~60年前くらいのヴィンテージ絣)が大活躍。
幾世代にもわたって着こまれてきた着物は肌触りがよくていいわよー。
洋服感覚でいたいので、衿芯も帯板も付けず、背中が楽な矢の字や
かるた結びで済ませています。普段着物の“格”はいいとこ部屋着+αくらい。
別に外に出るわけじゃないので、気になりません。
いつかゴフクヤサン.comの可愛いニャン柄帯を買いたい♡♡



さて、前回ご紹介した「紅花」の巻。
実は…もう1品ご紹介したいものがあるんだす。

先日、紅花あいすの取材で米織会館さんを訪れた時のこと。
事務局の方に「食べられる紅花」のお話をしたところ、私がアイスを頂いて
ポケ―っとしている間にいろいろ調べてくださったようで
「こんなのがあるみたいですよ!」と、
漬物の丸昌「紅花らっきょう漬け」を紹介して下さいました。

地元米沢の漬物屋さん、しかも紅花使用!!
初めて耳にする商品名に思わず飛びつきましたが、なぜか市内の
スーパーではとんと見かけません。サイトを調べたらどうやらネット販売が
主流らしいことが判明しました。

・・・というわけで、取り寄せてみた。



こちらが紅花らっきょう↑。
味付けというよりは、色身を加えるために紅花を用いたようです。



↑ほんのり浮かんでいるのが紅花の花弁。
某ピリ辛らっきょうみたいな見た目ですが、らっきょう自体の形はずっと大きく、
鮮度の高いうちに漬け込んだのか、写真よりも透明感があります。

さて気になるお味は…

美味ではないか!!!!

いやこれ本当美味しい。
酸味は効いていますが全然ツーンとしません。
ほのかに甘みがあり、びっくりするほど品がある(やっぱり)お味。
ちょっと出会ったことない逸品です。一袋540円(税込)と、普段見かける
同じくらいのサイズのらっきょに比べてかなりお高めではありますが、
いやいやなかなか。食す価値ありですわよ。
普段食べるというよりは贈答用に向いているかもしれません。
漬物が好きな方ならきっと大満足するはず。
丸昌さんでは他にも米沢の伝統野菜丸ナスを使った各種漬物や
季節限定の雪菜ふすべ漬けなど、素材の持ち味を生かし身体に優しい製法に
こだわった商品がそろっています。
気になった方。ぜひ味わってみてください。

スイーツじゃありませんが、変わり種の紅花らっきょう漬け。GJ!

【漬物の丸昌(後藤商店)】
〒992-0003 山形県米沢市窪田町窪田413-3 
電話(フリーダイヤル)0120-37-5378 
実店舗はありません。オンラインサイトはこちら




むっふ。お待たせしました今日の一枚。

Deep Forest "Comparsa"

Deep Forest(1998)

Noonday Sun(Youtube)
Deep Weather(Youtube)


ヒーリング・ワールドミュージック界ではすっかり大御所の存在感。
日本にもファンの多いDeep Forest。3rdアルバムの本作では、
マダガスカルやキューバ、ラテンアメリカ系のミュージシャンを
ゲストに迎え、聴きごたえ抜群な1枚に仕上がっています。
Noonday SunやGreen And Blueでは、当時100歳のマダガスカル歌手
(マダム・サナだったっけ?)の明るい歌声をサンプリングし、ラテンポップな
曲が心を晴れやかにしてくれるし、Deep Weatherではあのウェザー・リポートの
故ジョー・ザビヌルがメロディックなアコーディオンで参加しています。
穏やかな夕暮れの海上のような優しい旋律がどこか懐かしくて大好き。

ちなみにComparsaとはスペイン語でカーニバルのアマチュアバンド
(一般名詞)を意味する言葉です。楽しそうに談笑をしたり、くつろいだ
様子で料理をするアルバム参加メンバーの写真がブックレットに紹介されて
いて、見ているだけでもいい雰囲気が伝わってきます。
ほかにも「地球上で地震が起きるのは、人知れず月と地球が戦っているから」という
ラテンアメリカの古い伝説を、ミュージシャンの一人が静かに、しかし壮大に語る
EarthquakeとLa Lune se bat avec les etoilesなどなど、まぁ盛りだくさん。
日本版ボーナストラックでは、前作Bohemeからホンダ「シビック」のCMに
起用され大人気を博したFreedam Cryが収録されています。
全体に明るい曲調なので、大変おススメ。らっきょうもおススメ。
今日も美味しい音楽と漬物をいただきます♪

2019.05.24

米沢のいい所あれこれ 【第23回:カフェ和庭】


こんにちは。
先日、とある事情で一時的に8児(四つ足含む)の母になり、
マジお母ちゃんしていた若女将です。捨て猫ダメ、絶対。
(保護したちびニャンコ達はその後全員無事に里親さん宅へ行きました。)



気が付けば、夏来にけらし西吾妻。
1か月前まで雪降ってたのに。シンジラレナーイ。

今月、知人さんの披露宴があり、かなり久しぶりにフォーマル着物を着て
出席させて頂きました。新郎さんは笹野一刀彫の若手後継者として現在
誠意修行中の方なので、伝統工芸にあやかり古典柄の色留袖をチョイス。
控えめな金銀の重ね襟と扇子も身に着けました。



↑とっくに面が割れているというのに、今更顔を晒したくないという
くだらん理由からモザイク代わりに過去制作のTwitterアイコンを
無造作にべたり。誰だあんた状態(笑)

招かれた身としてはやや大仰な着物装備に思われますが、色留袖が一つ紋だから
準礼装でイケるだろうと判断しました。
まー今時そこまで堅苦しく意識する必要もないのでしょうが。
着物が好きだからこそ、礼装時くらいは“格”を大切にしたいと思うのでした。
やっぱり着物はいいね!



今日はジャックスブルワリー以来の「米沢いい所」シリーズ。
第23回目の今日は、着物姿でお出かけしたくなるような
ステキなお店をご紹介します。
上杉伯爵邸となりのカフェ「和庭(なごみてい)」さんです。



もともと米沢観光物産協会の事務局があった建物をそのまま利用して、
和スイーツが楽しめるカフェとなって先月オープンしたばかり。
地元住民、遠方から米沢エリアへの観光でお越しになった方はもちろん、
近年増加が著しい海外のお客様にも親しんでもらおうと、
カフェのほか着物のレンタルも行なっているそうです。

着物レンタルとくりゃ黙っちゃいられませんわ。さっそく行きましたとも。



場所は伝国の杜(上杉博物館)隣の上杉伯爵亭入り口側。
重厚な門の片隅にあるユニークなお店です。



↑意匠化された上杉家家紋が超ラブリー。

道路側から中に入ると、すぐ左手にカウンターが見えます。



まるでファーストフード店のようなモダンさと、
和の設えが一体化したような独特の雰囲気です。



また、カフェの一角には米織のセレクトショップコーナーもあります。
上杉城史苑にも米織のコーナーがありますが、こちらはさらに小物を
セレクトした感じ。かなりおしゃれな雑貨がありました。




カウンターの反対側には毛氈敷きのテーブル席、さらに奥には座敷があり、
着物レンタルを希望する人にはこちらで衝立を立てて着付けしてもらえるのだとか。
お店の方に頼んで、しょっぱなからさっそく着物&帯を見せてもらいました。



おお…
ちょっと待て…



これはなんと…米織ファブリックではありませんか!!
見たことのない複雑な膨れ織り、繊細な糸使い。
市内各所の織元さんが提供されたものでしょう。



あら素敵☆
しわになりにくく二部式で着やすい素敵な生地ばかり。



しかも帯までオリジナル米織ときた。
全部作り帯に加工済みなのが親切ですねぇ。
なんと鷹山堂(山口織物)さんの帯↑もありました。豆絞り柄!
これは選ぶのが楽しくなります。

これからの時期にはちょいと暑いかもしれませんが、素敵な着物姿に
なれること間違いなしです。



↑お茶と着付けのセットで4000円なり。
茶の席のような素敵なカフェでお茶を楽しんだり、伝統ある上杉伯爵亭の
庭園を散歩したり、記念写真の撮影には素晴らしいロケーションですよ~。

…すみません、着物のコーナーだけで目がハートでした。

本題の和庭特製スイーツ各種!
この日は中屋不動閣若女将さんと一緒にプチ女子会だったので、
それぞれ違うものを注文してみました。



↑中屋の美幸ちゃんオーダー、殿様のおやつ(680円)。
ザ・ビッグサイズ。さすが殿様。ネーミングがグッド(笑)
あんこに抹茶のシフォンケーキに桜ゼリー、アイスも載っています。
中の台は西屋でもお世話になっている梅花堂さんのオリジナルシフォンケーキ。
トップのアイスは、お店で販売しているアイスの中から好きな一品が選べるそう。
選べるんですって奥さん!!



こちらのアイスラインナップは非常にユニークで、
「しょうゆ味・みそ味(市内老舗の内藤醸造さん)」「つや姫味」
「山形そば味(!)」なんていう珍しいフレーバーが用意されています。
どれを殿様パフェにオンするかはお好みで。



ちなみに私は今回「自家製そばがきぜんざい(540円)」↑をオーダーしました。
西屋で毎朝提供している粟餅ぜんざいによく似ていますが、
中身はそばがきです。
これがめちゃくちゃ美味しい。



材料のそば粉はもちろん近郊で採れたもの。そばの香ばしい香りが
ぜんざいの餡とよく合います。お茶請けの漬物も美味しいいい。

次回はぜひドリンクを頂いてみたい!!



オープンカフェ形式で、晴れた日は外にも席が用意されています。
基本的にフードメニュー以外はテイクアウトOKなので、
上杉神社周辺を散策がてらぜひ立ち寄ってみてください。
美味しくてホッとするひと時が楽しめますよ。

【米織・茶寮 カフェ和庭】(←HPは上杉伯爵亭公式サイトの中にあります)
〒992-0052 山形県米沢市丸の内1-3-60(上杉伯爵亭正門脇) 
電話 0238-21-5121 
営業時間 10:00~16:00 
定休日 第二・第四水曜日 
※但し12~3月の間は休業





★★おまけ★★

ちなみにこの日の私の着物姿↓



(帽子が見えるように写真を差し替えました!↑)

またしてもわざとらしいモザイクもどき。
余計に怪しさ倍増(笑)
ちなみに|д゚)しているのは西ニャンの故マルでした。

紫のよろけ縞単衣着物の下はブラウスとロングスカート、
さらに麦わら帽子&パンプスという和洋折衷型。
暑い日だったので日傘をさして大正っぽく?揃えてみました。
年齢?なんのことかね??こういうものは着たもん勝ちだYo!
米織のおひざ元だし、どこからともなく着物警察がやってくるかと
予想していましたが(私は「かかってこいやー!」の意気込みだった)、
実際真っ先にイエローカードを持って飛んできたのはうちの大女将だった件。

皆さんもぜひ着物を着て城下町米沢を闊歩しましょう☆☆

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