若女将コラム

日々西屋と山を駆け巡る湯守兼女将による、自由奔放すぎるコラム改めエッセーコーナーです。
人生は奇想天外に生き抜こう。趣味のことや日々思う事etc...ほぼ100%西屋に関係ない話題を思いつくまま載せています。

湯桝と水路の工事のこと ~後日談①~

 


突然ですが、
西屋のにゃん手クッキー(客室ウェルカムお菓子)でお世話になっている
梅花堂さんのシュトーレン。

ベリーメッチャうまー!!



(全然美味そうに撮影できなくてごめんよー(汗))

ぎっしり詰まったドライフルーツの甘酸っぱい味と素朴な食感、
生地にしみ込んだ洋酒のハーモニーがたまらないぃ。
洋酒成分がしっかり入っているのでお酒のイケる大人向けですが、
個人的にはゴジョー先生にも是非おススメしたい。
只今梅花堂さん店頭にて期間限定で発売中(1本売りもあり)です。

今年のクリスマスは御馳走でなく、
このシュトーレンとグリュワインだけで夜更かししたい。




7月31日UPのコラムにて、
施工後半月足らずでやってきた日照りのためにエクトプラズム
(ホース)をドーピングした貯水タンク:アシゾーの
ちょっと間抜けなショット↓



でとりあえず報告を終えた湯桝&水路工事。
あの後もですね、色々アクシデントがありましてね。
(まぁ…ほぼ想定の範囲内でしたが…)

9月初め…
日照りから一転、数日続いた大雨の影響でアシゾーから伸びる配管
(クランクになっている箇所)が土砂と葉っぱでソッコー詰まり、
完全に沈黙。 

仕方ないのでバルブからすぐ先をバッサリ切断して簡易蛇腹パイプに
付け替え、重めの落とし板で先端を抑えながら位置を調整して
仮ごしらえで何とか水量確保。

紅葉シーズンになり、山中に降る落ち葉が沢をたびたび堰き止める。

アシゾーの燃費が劇的に低下し再び沈黙。

ノジリ君を最前線に立て、複数の落とし板で勢いを削いだり
桝の際で流れを分断したりして水量調整。(☆ー①)


☆ー①

一応これで通常運転だが(☆ー②)


☆ー②

見た目があまりに大惨事(湯桝の縁でスプリンクラー炸裂状態)で、
「水路(桝)壊れてるんじゃないの?」とスタッフやお客様から
心配の声をかけて頂くこと多数。 
(写真のダダ洩れ状態はまだマシな方です)

冬季になると今度はこの暴れん棒ノジリ君が凍結で沈黙することは
分かっており、なおかつ初めてのウインターシーズン。
大雪と極寒の影響で冬場のアシゾーがどんな状態になるのか全く読めず
心配になり、この段階で再び大改造を依頼しました。
今度は何度も事前に現場見分に立ち会って、手づから完成図を起こして
事細かに要望を伝えるほどの徹底ぶりで。

・・・そしてこうなった。(☆ー③)


☆ー③

7月に新設したばかりの湯桝の壁面の一部(写真左)を切り取り、
桝のそばの廃墟並みにボロボロだった水釜の代わりに新たに巨大な
土管を挿してどてっぱらに水路用の穴をあけ、
そこから流出するオーバーフローの水をパイプで調整しながら
温度を調整する、というしくみ。

そして、その横穴にほぼNPCで初っ端から陣取ったのは、
直径10センチのパイプ(☆ー③の真ん中のやつ)。

名付けて
尻(水量)とタッパ(直径)のデカいアイドル"高木"ちゃん」(笑)
(ネーミングの由来は…ご存じ呪術廻戦の某アイドル「高田ちゃん」と、
今回お世話になった業者さんの現場監督さん「高木さん」から!奇遇!?!)

ちなみに↑で写真右から勢いよく水を吐き出しているのはご存じノジリ君です。
こちらも晴れてNP固定メンバーになりました。


↑高木ちゃん。

桝のふちギリギリまで極力流れを制限せず沢の水を運ぶ機構まではGJ。
アシゾー面目躍如だし、ホントGJなんだ。

しかしだ…!

この高木ちゃんが想像以上に難敵でした。
先ず直径が太すぎた。
こんな太い配管をそのまま湯桝に渡したら、
入ってくる水の量が多すぎてお風呂がたちまちぬるくなってしまいます。

一応緊急排水用に2か所調整弁を取り付けてもらいましたが(☆ー④)


(☆ー④)

そもそもの水量がチートなためほぼ効果ナシ。

しかも、
水圧ですっぽ抜けないようにと業者さんが高木ちゃんの尻を
緩くかつガッツリ固定したため(字面…)、(☆ー⑤)


(☆ー⑤)

左右の向きだけでなく仰俯角も極めて不安定になった罠。
例えるなら鹿威しと赤べこを足して2で割って水量100倍くらいにした感じ。

勝手に上下左右にヘッドバンキングするせいで、水が極端に少ないか
多いかはたまた明後日の方向を向いてしまうか、
博打もかくやの予測不能な動きをするようになってしまいました。

これを無理やり昔のように落とし板で上から固定するのは簡単ですが、


(☆ー⑥)

そうなると俯角だけがやたら上がってこれまた莫大な水量が流れ込む
だけで(☆ー⑥)、水量調整もへったくれもないという…。
つまり落とし板は使えない。

結論:高木ちゃんだけでは、ちょうどいい水量で仰俯角を固定するのは
現在身の回りにある道具だけではほぼ不可!!!!

高木ちゃん奔放すぎる。
これじゃたかたんビームどころか命中率ランダムの波動砲だ。
真剣勝負の最中に運ゲー展開…まるでいつぞやのギルガメッシュ。
いや…この状態で営業日を一晩明かしたのはホント胃が縮む思いでした。
実際お客様にお叱りを受けてしまった…。

しかしこの日はどうしても間に合わなかったので、
次の日には即ホームセンターに向かい、直径の異なる4種類のパイプを
ゲットしてきました。
使用頻度低いヤツもあるでしょうが、手数は多ければ多いほど
千変万化の天候に対応できます。保険みたいなもんです。

というわけでこの子等(パイプ)の名前はサンダーバードシリーズで
統一しました。



サンダーバード1号(高木ちゃん 直径10㎝)
同2号(直径2㎝)
同3号(直径3㎝)
同4号(直径4㎝)
同5号(直径5㎝)。

最高!超わかりやすい(私が)。

というわけで、



早速高木ちゃんをすっこ抜いて



サンダーバードこの日は5号と3号をはめ込み。
縁とふちに引っ掛けることで仰俯角のブレは考慮しなくてよくなったので、




細い方だけすっ飛ばないようにタオルを巻いて、さらに水圧対策で上から
細木KZKを重しにかけました。



タオルをかませないと、↑の矢印のように隙間ができてしまうのだ。


今は秋雨で絶賛増水中なので、
細木さんたまに2本がけ。



かなり重たいが。
これならパイプの遊びをほぼ完全にシャットアウトすることができます。
うん、完璧。


というわけで、
現在この状態で温度調整を展開しております。
もちろんこれは永久機関ではありません。
何かの拍子で葉が詰まったり水の流れが変わったりします。
気温が下がれば、パイプの組み合わせや位置をそれに合わせて
微調整しなければなりません。



↑5号と3号。このときの湯温は…



↑ふむ、43~44度、調整桝でこの温度となると実際の湯滝風呂は
40度前後。一般家庭用としては合格ラインだが、西屋のお風呂としては
構造上ちと低い。



↑3号をひっこめた。



↑45度。これはちと熱い。



↑5号の位置を微調整。



↑44度前後。及第点。

…とまぁ、こんな感じで作業しています。

しかし油断はできない。
サンダーバードの尻に一枚でも栃(とち)の葉が詰まるとさぁ大変。
電話一本SOS、さぁ私よ、裏の桝へ走れーーー!!!

(続。)

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