若女将コラム

日々西屋と山を駆け巡る湯守兼女将による、自由奔放すぎるコラム改めエッセーコーナーです。
人生は奇想天外に生き抜こう。趣味のことや日々思う事etc...ほぼ100%西屋に関係ない話題を思いつくまま載せています。

米沢のいい所あれこれ 【第36回:「笹野民芸館」】





朝晩の涼しさが心地よく身に染みるようになってきた今日この頃です。
白布では既に10度を切る日も珍しくなく、9月初旬にして、朝イチの
吐く息が白くなったのにはホントに驚きました。
まさに白露。

さて、相変わらず笑いのツボがずれっぱなしの当コラム。
今までは編集しやすいという理由から一貫してPC内で下書きから清書まで
つらつら書いていましたが、今度から拷問よろしく、手書きで全文綴って
からPCで清書するやり方に変えました。何故か。
字の練習にもなるし、忘れかけた漢字(綴り・書き順・その他もろもろ)の
再確認、ひいては理解がおぼろげだった単語の勉強になるやらで、
まさに一石三鳥だったから。

ただ惜しむらくは…
分かっちゃいるけど…
恐ろしく書き進むペースがおっそいこと!!!

必然的に字典や辞書片手に所々書き直したり調べたりしながら
作文するため、頭の中ではハイスピードで作文が進行しているのに、
まるっきり手が追い付いていきません。なかなか苦行。
でもね、達筆を本気で目指すなら、とにかく日々一つでも多く字を
書くしかないんだよ。頭より手で覚えろって算段です。
効率悪い上、自分でもびっくりするほど字や言葉を忘れているという
衝撃の事実にいちいち打ちのめされますが、結局のところ、手書きが
一番いろんな意味で近道だと考えるようになりました。
無駄にだらだら文章長くなることもないし。
(あ、もしかしてコラム的にこれ↑が一番メリット?)

ちなみに、主に参考にしている書籍は江守賢治氏の筆順・字体字典と
鈴木啓水氏のペン字練習本あれこれです。毛筆の字典を含めると
棚一列完璧に埋まるねぇ…読み切れないねぇ…(白目)



↑故江守賢治氏の字体字典。ほぼこれ1冊で硬筆・毛筆両方カバーできる。

書体字典はその名の通り、主に常用漢字の楷書から草書まで各種書体が
掲載されています。物によって筆順も丁寧に手ほどきされているので
字の練習に事欠かない一方、原則音読み順に漢字が掲載されているので、
調べたい字の音読みを知らないと、これまた検索に時間取られて
地味にストレス溜まるので超おススメ(爆)

・・・実は私、どM気質なのかもしれない??



前置き結局長くなりすぎました。。

さて、今日は旧シリーズの一つ「米沢いい所あれこれ」でお届けします。
第36回、「笹野民芸館」
近場です。灯台下暗しです。



民芸館は米沢市南部、
斜平(なでら)山麓にある笹野観音のすぐそばにあります。
皆さんご存じの「笹野一刀彫」のお膝元。
あまりにも有名だし今更ここで説明するまでもありませんが、
笹野一刀彫は約千数百年もの古い歴史を持つ置賜地方特産の郷土玩具で、
「お鷹ぽっぽ」でお馴染みの通り、鷹や梟、さまざまな動物等を象った
木彫りです。原料となるコシアブラや槐(えんじゅ )の特性を生かした
独特の造形美が特徴で、海外でも珍重される土産物なのだとか。
笹野民芸館はその一刀彫作品を一堂に見て絵付け体験を楽しんで、
実物を手に取って購入ができる施設です。
因みに「木材工芸品等加工展示施設」 なんてまぁ素晴らしくお堅い
正式名称がありますが、地元民誰もこの名前で呼んだことはないと思う。

少し前まで職人さんの減少と高齢化に悩まされていましたが、
数年前に彗星の如く米沢市内の男子3人が弟子入りして一気に若返りし、
新作の創造から一時継承が途絶えた古典的一刀彫の復古など、非常に
精力的な創作活動を広げています。



↑彼らが笹野一刀彫期待のニュー世代達。
写真を提供してくれた小山くん(写真右)ありがとう!!

さて館内の様子は…



古風で素朴な建物内に…



大小さまざまな一刀彫が所狭しと並んでいます。
壁のパネルでは材料となる木の伐採から製造過程まで細かく解説されて
いて、なかなか根気のいる作業であることが伺えます。



↑この夫婦シリーズ好きよ。



テーブルにちょことんと飾るのにもちょうどいいサイズも売っているので、
お土産やプレゼントにすごくいいと思います。結婚祝いとか。



↑これがオーソドックスなお鷹ぽっぽ。この大きさの木を見つけるだけでも
大変なのに、加工可能な状態になるまで寝かせたりする手間暇だって
かかります。縁起のいい置物として会社の社長室や邸宅の床の間に
飾られたりと、とにかく非常に人気が高い逸品。



↑西村版黄門様が!!お鷹ぽっぽを!!!八兵衛にお銀さんも!!!!
笹野がロケ地だったんかな?時代劇ファンなら三度見間違いなしの写真。



意匠は同じでも、当然一つ一つ手作りなので全部ワンオフです。
特にこの木の根の造形を活かしたミニ一刀彫ズ↑はそもそも数が少ないので、
気に入ったデザインを見つけたら即買いしないとゲットのチャンスを逃して
しまうレアもの。
Instagramで以前紹介されたときは即買いしました。
今西屋の玄関にも飾っています。



↑これがそれ。



↑それぞれの本来のサイズはこんな感じ↑ですが、



それがまぁえらくちっこいサイズになって切り株に乗ってるのよ。
可愛すぎでしょ。



他にも「カメェ――!!」がいたりします。石田太郎さんじゃありません。

さらにさらに、
一刀彫だけではなく、館内では地元の木工作品も併せて並んでいたりします。



竹の柄杓や、王将駒を模したオブジェやお盆。



そしてこちら瓢箪を使った透かしランプ。
あまりにもきれいで、以前西屋でも買いました。




これ。



裏面はハート型というこだわりの作り。1本で2度おいしい。

製造工程が図解されている通り、ここでは修学旅行で遠方から米沢を訪れる
子供達や団体の皆さんが絵付け体験に来館することが多く、民芸館では
随時お鷹ぽっぽへの絵付け体験の予約受付をしています。

一から塗るのではなく、ちゃんと下絵が施されたものに仕上げのような
形で一本筆を入れていくやり方だそうですが、伝統工芸品に直接
触れられるまたとない思い出になるわけですな。

運が良ければ当日の予約も可能だそうですので、
興味がある方はぜひ民芸館に直接電話で問い合わせてみて下さい。

【笹野民芸館】
〒992-1445 山形県米沢市笹野本町5208-2 
Tel 0238-38-4288 
営業時間 10:00~16:00 
定休日 火曜日 
駐車場 
建物の目の前と、道路向かいに大型バスも駐車可能なスペースがあります。





今日の一枚 

Anton Bruckner Synphonie No.7

Wiener Philharmoniker & Herbert von Karajan (1989)


(↑ないだろうと思ってググったらようつべあったわー!!)



えー、例の春の祭典以来の管弦楽曲である。
アントン・ブルックナーの交響曲第7番です。
世界に名だたる指揮者の一人として半世紀以上にわたって活躍した、
ヘルベルト・フォン・カラヤンの生前最後の録音となった一枚。
全部で9つあるブルックナーの交響曲の中でも人気が高く、
お馴染みオケマニアの間ではブル7(しち)の愛称で親しまれています。
ボルシチかよ。
ン十年前、バイト頑張ってチケットゲットして、サントリーホールで
聴いたウィーンフィルの演奏は見事過ぎて膝が震えたのはいい思い出です…
隣の隣にピアニストの内田光子さんが座っていたのも驚き桃ノ木アッヒョオ!でした…
別プログラムで彼女がウィーンフィルと共演するピアノ協奏曲
(肝心の曲名忘れた)があってだな…。

この曲を聴くと、カラヤンの最晩年の貫録と相まって、
「光と影の魔術師」といわれた画家レンブラントの油絵がなぜか
思い浮かびます。ゆるぎない光明が行く先を厳かに、しかし明るく
力強く照らすようなクライマックスは感動の一言。「聴く」よりも
「流す」と長時間の演奏時間も(多分)あっという間です。

あ、全然中身紹介してないや…

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