若女将コラム

日々西屋と山を駆け巡る湯守兼女将による、自由奔放すぎるコラム改めエッセーコーナーです。
人生は奇想天外に生き抜こう。趣味のことや日々思う事etc...ほぼ100%西屋に関係ない話題を思いつくまま載せています。

「有言実行」縛りがいよいよヤバい





西屋の蔵にあった年代不詳…ひょっとして三桁いってるかも…
婚礼衣装と思しき二重の綿入り着物を、現在茶の間で公開中です。

まちg

ちょっとした自館ミニ展示イベントの一環です。
効果はまるっきり薄いですが、一応虫干しも兼ねています(爆)。




シンプルながら青地に菊の花をあしらった古典的な柄と、
一部絞りの入った裏地いっぱいの鮮やかな紅絹(もみ)がなんとも艶やかな
組み合わせ。いいねぇ、いいねェ!紅絹入りの着物ほんと好き。最高。

礼装には違いないのですが、この大振袖は上衣と、振りや裾に同様の生地を
使った内重ねとセットというなかなか珍しいアンサンブルです。
着物歴の長い私でも、これほど古くてユニークな着物を扱うのは初めてなのだ。
人生の晴れの日に、万感の思いを込めて袖を通したであろうこの着物。
10年以上前に蔵から発掘して、長い間風通しのいい所で干したりしながら
大事に大事に保管していました。
もし西屋を訪れる機会があったら是非見に来てみてね。期間限定です。






↑他にもこーんなビビットなアンサンブルを飾っています。
こちらは西屋由来ではなく、私の母方祖母の伯母にあたる人の着物でした。
大正末期~昭和一桁くらいの頃のものです。よく見ると鹿や鳥のシルエットが
見え隠れしています。現代とは違う大胆な構図がグー。大伯母(?)は
日舞の師範だったためか、わりと裄や裾が長めに縫製されていて、私でも
なんとか着れる。ちょっと勇気要るけど。生地は柔らかいちりめんです。
合わせた帯は昼夜帯で、裏面は絽の竹模様です。締めるにはちと短いの
ですが、切るのが勿体なさ過ぎてちょっと持て余してる。
身に着けたいけど年齢的にビミョー…。
とまぁこんな具合で、
茶の間のあちこちに着物を飾っては一人で萌えて喜んでいます(笑)




えー、コラム。8月中にもう一度更新しておきたかったんですが、
あー、ぶっちぎりで間に合わなかった…。

正直に言おう。ネタが思い浮かばなんだ。

本当は外に飛び出していくつか紹介したい場所があるんですがー…。
あんまり世の中コロナコロナ煩いからどうも取材に足を運びにくく、
どうしよっかなー…と迷っています。
別に紹介する話題まで自粛してどうするんだよって話なんですがね。
まぁ、米沢も今あまり穏やかな状況ではないので、もう少し
落ち着いたらUPしていきます。それまで腹筋頑張るのでしばしお待ちを。
(なにこのオチ。)





さて、相変わらず「有言実行」という名の縛りは良くも悪しくも効果覿面
(てきめん)でございます。

昨今の事情で、例年なら今頃繁忙期なのにもかかわらず観光地周辺は
不気味なほど静かなので、気が触れないように浮いた時間をなるべく
自己研鑽に充てています。

書道(通信講座)は1回目の添削が無事に帰ってきました。
俺は海賊王かな文字狂になる!
という相変わらず無謀な意欲をメッセージ欄にぶちまけましたが
(いや、字面そのまんまじゃないから安心して!)、添削指導の先生から
なかなか明快な激励を頂いたのが嬉しかったわい。
目標が明確なほど上達は目覚ましいらしい。
単純なのですぐにノッちゃう。

同時に自分なりの課題も見えてきました。
ふむ、線が細くなる箇所が散見される、か。
ならばもう一度楷書をみっちり鍛えよう。

かくして、2回目の課題対策も含め手に取ったお手本は市立図書館から
借りてきた書道のテキストです。中国に現存する拓本や真筆etcが
年代別に紹介されている内容で、著者曰く、
「こんなものを書いてみたいというお気に入りのお手本をぜひ見つけて、
みっちり練習してください」。
もう一度言おう。単純なのですぐにノッちゃう。

文字通りの意味で受け取り、よっしゃこれ気に入った!と選んだのが…

生前から書聖と謳われ、楷書はじめ各書体における最高のお手本として
書道史に君臨し、歴代の偉人がこぞって収集・臨書した書道界のカリスマ:
王義之!
酔っぱらって書いたらしい「蘭亭序」が行書屈指のバイブルになるくらい
だからその非凡さは半端じゃありません。ちなみに日本では奈良時代に
彼の書が伝わってきました。光明皇后がパワフルに臨書した「楽毅論」
(正倉院蔵)が有名です。ガッツ藤三娘。

はい、そしてこっからがめくるめくイバラの道である。

現在、王義之の楷書による拓本「楽毅論」「黄庭経」「東方朔画賛」を
少ーしずつ臨書しています。
よせばいいのに欲張りだから、的を一つに絞れないドM根性。
実際臨書してみるとよく分かります。ただ書くのとはわけが違います。
筆にかける力加減といい、迷いのない点と線の筆運びといい、
簡単そうに見えて、シンプルに滅茶苦茶難しい(語彙力)。
一見ひょろい人間みたいな外見の癖に、何の対策もしないまま挑んだ
ところ秒で玉砕する裏ボス第一形態みたいな初見殺し(だから語彙力)。




↑楷書じゃないけど、こっちはかな文字を覚えるために
書き散らした百人一首いろいろ。もっと落ち着いてやれ私!!
まるで煩悩にまみれた昔の恋文の下書きである。
それでもぶっちゃけ楷書の方が難しい…。

かつてペン字の通信講座を受講した際、序盤で楷書を書く時の
字のバランスを繰り返し頭と指先に叩き込んだ時期がありました。
これらの極意が実は全て王義之に始まった黄金比そのものだと
気づいた時も驚きでしたが、そもそも1700年も前に生きた人の
認めた字が、そのまま現代人にも平易に読める楷書の最高峰の
お手本として、未だに燦然と輝いているというこれまた驚きの真実。

つまり王義之の書は非の打ち所がない完璧な存在だという証左。

唐代の皇帝太宗(李世民)よろしく、墓にまで王義之の作品を持って
逝きたくなる気持ちも分からんでもない。残念ながら王義之本人の
真筆は現存していないといわれていますが、太宗が苦労して編集を
命じたという「集字聖教序」他忠実な模写本や拓本が残されている
おかげで、その精神を存分に学ぶことができるわけです。
ホント感動しちゃうよ。

道のり遠すぎて笑っちゃいますが、
書聖にあやかりつつ草書→かな文字までたどり着けるように頑張るわ。



はな「おう、頑張れ。」


一方、同時進行で日本画…でなくてアドビ(Adobe)ソフトも
(やっぱりナメたらいかんやつだった…と大後悔しながら)徐々に
学び始めています。Illustrator、Fresco、深みにはまってPhotoshop。
うぇーいこっちも三本立てときた。
Photoshopは使用歴自体長いものの、まだまだその多くの機能を
使いこなせていないのが現状でした。だから改めて勉強し直し。
知らないことは素直に認め、ひたすら学ぶべし。

というわけで、ただいま悶絶しながらチュートリアルにかじりついている
状態です。ていうかこれ、独学で上達するの?!
うーん…分からん。
けど、始めてしまったからにはやってやる。



↑チュートリアルを観ながらタイムアタック1分で描いてみた超適当マンダラ。
ソフトはフォトショ。
数年ぶりに引っ張り出したミニマムサイズのペンタブレット:愛称お竹が
「ようやく出番か…」と泣いている(笑)まだまだ現役なので、
当分この縛りスペックで練習します。iPad?ステイホームだし我慢する。

いつか平安期以前の仏画とか琳派の錦絵とか描けるようになれたら嬉しいナ~。
…って、これまた自分でも呆れるほど大それた目標ですが(苦笑)
むしろほんまもんの日本画を製作するのに必要な画材に比べたらはるかに
低予算だし、そういう意味ではずっとハードルは低い。
かてて加えてサブスクリプションは、どケチな私にとってイヤでも
モチベーションを底上げしてくれるから便利ね。
あとは気合。気合で頑張る。 
どうなることやら?!!


※ 


今日の1曲 

"Nothing Like Them" - Chemicals

Loving Caliber (2017)


(↑リンク先はようつべ!)

スウェーデンの3人グループ、Loving Caliberのアルバムから。
前々回のコラムで話題に挙げた宅トレユーチューバーこと竹脇まりなさんの
体操動画で採用されていた曲です。通称「タッチマイヘアダンス」。

歌詞は1人称か2人称でいろんな解釈ができますが、前者だとしたら、
「大丈夫だよ、変わると言ったんだ。ボクは誰にも似ていない、
唯一の大事な存在なんだ」と過去の自分(写真)に向かって語り掛けている、
みたいなシチュエーションに取れます。なかなかいい曲よ。
散々腹筋だのHIIT(高強度インターバルトレーニング)だのヒィヒィ
汗かいた後に、このきらっきらのBGMと虹を描く体操よ。
ポジティヴにならずにはいられない!

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