若女将エッセー
2019年05月
2019.05.24
米沢のいい所あれこれ 【第23回:カフェ和庭】
こんにちは。
先日、とある事情で一時的に8児(四つ足含む)の母になり、
マジお母ちゃんしていた若女将です。捨て猫ダメ、絶対。
(保護したちびニャンコ達はその後全員無事に里親さん宅へ行きました。)
気が付けば、夏来にけらし西吾妻。
1か月前まで雪降ってたのに。シンジラレナーイ。
今月、知人さんの披露宴があり、かなり久しぶりにフォーマル着物を着て
出席させて頂きました。新郎さんは笹野一刀彫の若手後継者として現在
誠意修行中の方なので、伝統工芸にあやかり古典柄の色留袖をチョイス。
控えめな金銀の重ね襟と扇子も身に着けました。
↑とっくに面が割れているというのに、今更顔を晒したくないという
くだらん理由からモザイク代わりに過去制作のTwitterアイコンを
無造作にべたり。誰だあんた状態(笑)
招かれた身としてはやや大仰な着物装備に思われますが、色留袖が一つ紋だから
準礼装でイケるだろうと判断しました。
まー今時そこまで堅苦しく意識する必要もないのでしょうが。
着物が好きだからこそ、礼装時くらいは“格”を大切にしたいと思うのでした。
やっぱり着物はいいね!
※
今日はジャックスブルワリー以来の「米沢いい所」シリーズ。
第23回目の今日は、着物姿でお出かけしたくなるような
ステキなお店をご紹介します。
上杉伯爵邸となりのカフェ「和庭(なごみてい)」さんです。
もともと米沢観光物産協会の事務局があった建物をそのまま利用して、
和スイーツが楽しめるカフェとなって先月オープンしたばかり。
地元住民、遠方から米沢エリアへの観光でお越しになった方はもちろん、
近年増加が著しい海外のお客様にも親しんでもらおうと、
カフェのほか着物のレンタルも行なっているそうです。
着物レンタルとくりゃ黙っちゃいられませんわ。さっそく行きましたとも。
場所は伝国の杜(上杉博物館)隣の上杉伯爵亭入り口側。
重厚な門の片隅にあるユニークなお店です。
↑意匠化された上杉家家紋が超ラブリー。
道路側から中に入ると、すぐ左手にカウンターが見えます。
まるでファーストフード店のようなモダンさと、
和の設えが一体化したような独特の雰囲気です。
また、カフェの一角には米織のセレクトショップコーナーもあります。
上杉城史苑にも米織のコーナーがありますが、こちらはさらに小物を
セレクトした感じ。かなりおしゃれな雑貨がありました。
カウンターの反対側には毛氈敷きのテーブル席、さらに奥には座敷があり、
着物レンタルを希望する人にはこちらで衝立を立てて着付けしてもらえるのだとか。
お店の方に頼んで、しょっぱなからさっそく着物&帯を見せてもらいました。
おお…
ちょっと待て…
これはなんと…米織ファブリックではありませんか!!
見たことのない複雑な膨れ織り、繊細な糸使い。
市内各所の織元さんが提供されたものでしょう。
あら素敵☆
しわになりにくく二部式で着やすい素敵な生地ばかり。
しかも帯までオリジナル米織ときた。
全部作り帯に加工済みなのが親切ですねぇ。
なんと鷹山堂(山口織物)さんの帯↑もありました。豆絞り柄!
これは選ぶのが楽しくなります。
これからの時期にはちょいと暑いかもしれませんが、素敵な着物姿に
なれること間違いなしです。
↑お茶と着付けのセットで4000円なり。
茶の席のような素敵なカフェでお茶を楽しんだり、伝統ある上杉伯爵亭の
庭園を散歩したり、記念写真の撮影には素晴らしいロケーションですよ~。
…すみません、着物のコーナーだけで目がハートでした。
本題の和庭特製スイーツ各種!
この日は中屋不動閣若女将さんと一緒にプチ女子会だったので、
それぞれ違うものを注文してみました。
↑中屋の美幸ちゃんオーダー、殿様のおやつ(680円)。
ザ・ビッグサイズ。さすが殿様。ネーミングがグッド(笑)
あんこに抹茶のシフォンケーキに桜ゼリー、アイスも載っています。
中の台は西屋でもお世話になっている梅花堂さんのオリジナルシフォンケーキ。
トップのアイスは、お店で販売しているアイスの中から好きな一品が選べるそう。
選べるんですって奥さん!!
こちらのアイスラインナップは非常にユニークで、
「しょうゆ味・みそ味(市内老舗の内藤醸造さん)」「つや姫味」
「山形そば味(!)」なんていう珍しいフレーバーが用意されています。
どれを殿様パフェにオンするかはお好みで。
ちなみに私は今回「自家製そばがきぜんざい(540円)」↑をオーダーしました。
西屋で毎朝提供している粟餅ぜんざいによく似ていますが、
中身はそばがきです。
これがめちゃくちゃ美味しい。
材料のそば粉はもちろん近郊で採れたもの。そばの香ばしい香りが
ぜんざいの餡とよく合います。お茶請けの漬物も美味しいいい。
次回はぜひドリンクを頂いてみたい!!
オープンカフェ形式で、晴れた日は外にも席が用意されています。
基本的にフードメニュー以外はテイクアウトOKなので、
上杉神社周辺を散策がてらぜひ立ち寄ってみてください。
美味しくてホッとするひと時が楽しめますよ。
【米織・茶寮 カフェ和庭】(←HPは上杉伯爵亭公式サイトの中にあります)
〒992-0052 山形県米沢市丸の内1-3-60(上杉伯爵亭正門脇)
電話 0238-21-5121
営業時間 10:00~16:00
定休日 第二・第四水曜日
※但し12~3月の間は休業
★★おまけ★★
ちなみにこの日の私の着物姿↓
(帽子が見えるように写真を差し替えました!↑)
またしてもわざとらしいモザイクもどき。
余計に怪しさ倍増(笑)
ちなみに|д゚)しているのは西ニャンの故マルでした。
紫のよろけ縞単衣着物の下はブラウスとロングスカート、
さらに麦わら帽子&パンプスという和洋折衷型。
暑い日だったので日傘をさして大正っぽく?揃えてみました。
年齢?なんのことかね??こういうものは着たもん勝ちだYo!
米織のおひざ元だし、どこからともなく着物警察がやってくるかと
予想していましたが(私は「かかってこいやー!」の意気込みだった)、
実際真っ先にイエローカードを持って飛んできたのはうちの大女将だった件。
皆さんもぜひ着物を着て城下町米沢を闊歩しましょう☆☆
2019.05.17
音のある生活 26 「トランス節だよ人生は。」
GW含め約半月の間、スタッフのみんなと吾妻山籠りフル回転していた若女将です。
ギックリ「腰が痛くなっちまったわい…(cv.八奈見乗児さん)」
(↑誰だかわかる?)

(鬼のようなスケジュールの中三十三観音で見つけたショウジョウバカマ(猩々袴)。)
その後の休みは、やりたいこともできず(いっぱいありすぎて全く消化できず)
リビングデッド状態。さらに会期をまたいだので会計処理にも追われ、
未だに惰性で走っている感じがします。
うぉおだれか止めてー(棒)。
※
今日は気が付けば(更新期間も)伸びていた!な閑話休題風音シリーズをお届けします。
今年の2月、毛先を揃えるため約半年ぶりにカットした私の髪。
いつのまにほぼ元の長さに復活の巻。普段はかんざし1本+補助用の
Uピン1〜2本でシンプルに髷を作り、起きている間中ほぼ髪を下ろさないので
なお気がつきませんでした。
「洗うの大変だろ!」とよく言われますが、それほどでもありません。
重ささえ気にならなければ、むしろ長いほうが安心します。
ただもともと毛量が多いせいか、使い込んでいるかんざし棒がだんだん曲がり、
大事なとんぼ玉も壊れそうになってきました。
真鍮お前もか。最早かんざしが私の髪に合わぬのか(極論)。
いっそたまには下ろしっぱなしでもいいかなぁと思う時もあるのですが、
通りすがりあちこち引っかかるし、お辞儀をしたらどう見ても某ホラーの
女王様だし(娘にすら怖がられる始末…とほほ)、ただ結ぶだけでもどうも
収まりが悪い。ならば代わりに頭に挿せるひたすら頑丈な代物はないかと
困り果てた末…
密林で見つけたのがこれ↓

アウトドア用チタン製の箸(上2本はサイズ比較用のお気に入り簪)。
軽い、太くて頑丈、錆びないと3拍子揃っています。
これだー!!

…というわけで、現在私は頭にお箸を挿しています。
カトラリーにあるまじき使い道。
後ろから見た姿はさながらレストラン入り口の(ちょっと行儀が悪い)
メニューサンプル。アウトドア用なので普通のお箸よりはコンパクトですが、
かんざしにしてはけっこう長いので、2本刺すと見た目なかなかパンクです。
どうしても髷が大きくなってしまいますが、どうせ見えないから気にしない!
この箸は表面がわずかにザラザラしているおかげで髪がしっかり留まって
使い心地が最高です。メーカーさんごめんなさい。いい買い物をしました(爆)
さぁやってまいりました!新時代もノリに乗って行ってみよー!
令和初の「今日の一枚」コーナー。
A State of Trance 500

Armin van Buuren 他 (2011)
(↑画像をクリックすると、Youtube版のASOTのサイトにジャンプします)
ステートオブトランスは、2001年からオランダで放送されている
ラジオ番組の名前で、番組のホストDJでもあるアーミン・ヴァン・ブーレンが
中心となってリリースしているコンピレーションアルバムシリーズのタイトルです。
500がApple MusicにたまたまUPされていて、GW中(特に掃除中)ずっと
聴いていました。ポール・オークンフィールドなど有名なDJによる
トランスナンバーが満載です。延々と続く王道ズンズン系約14時間分!
CDで買うとなかなか高価ですが、こういう時Appleは本当に優秀です。
どんなに疲れていてもアドレナリン全開間違いなし。
おもてなし業を日々支える仲間の皆さんも、ぜひ一緒にASOTを聴いて
トランスフィーバーで盛り上がりましょう?!
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