音のある生活 17 「過去を振り返って」
こんにちは。♪猫はこたつで…定員オーバー!!若女将です。
この年末は子供達を実家、もとい雪のない下界に疎開(?)させ、
母は元気で寒波最前線。
同じく山篭り道連れ組のニャンコ達は、自宅唯一のオアシス:
猫タツで毎日場所取り合戦。
今日ははなちゃんが溢れ気味です。
はな「なによ~寒いじゃないの!」
大きめの毛布でカバーしているので温かさは保証されていますが…
これじゃまるでテトリスもといテト猫。
だいたい人間様用のこたつも我が家にはないのだよ。何とか仲良く頑張っておくれ。
※
さて、今年も残すところあとわずかです。
みなさん、どんな1年をお過ごしでしたか。
嬉しいこと、悲しいこと、出会い、そして別れ…
沢山の出来事があったと思います。
私も新しいことにチャレンジし、壁にぶつかりつつも、
(恐らく)坂を下ることなく自分なりに悔いのない1年を
過ごしてこられたと自負しています。
つい先日の天皇陛下のお誕生日の会見は泣けましたね。
終戦を迎えてから今日までの長い間、どんな思いで日本と
世界を見つめてきたのか、奥さまである皇后陛下はじめ
国民全ての人への優しさと願いがひしひしと伝わってきました。
”位を譲るその日まで、天皇としての立場を模索しながら勤めを果たしていきたい…”
80歳を過ぎてなお研ぎ澄まれつつある、過去・現在・未来を見通す叡智と
深い慈しみ。私は人生まだまだ道半ばですし、立場も違うし、この先どこまで
進んでいけるかは分かりませんが、少しでもその精神を見習いたいもの。
発達心理学によると、人は晩年、生物学的に衰え肉体が死に向かう一方で、
人生の最後の瞬間まで成長し続ける“力”が備わっているんだそうです。
その力を実際に発動させるには、自らの過去を肯定的に受容することが肝要だと。
というわけで、今日は1年の締めくくり、はたまた人生の節目で自らの心を
穏やかに見つめなおしたい時にぴったりな1曲をチョイス。
加藤登紀子「時には昔の話を」(←Youtubeの原曲版)
@スタジオジブリ「紅の豚」
1992年夏に公開されたスタジオジブリ映画「紅の豚」の
EDとなった加藤登紀子さんの「時には昔の話を」。この曲は元々
彼女本人の作詞・作曲ですが、菅野よう子さんの編曲版である
ED版が広く知られています。昔の男友達(?)と馴染みの喫茶店で
コーヒーを飲みながら昔話に花を咲かせる、という大人ドラマチックな
内容で、ジブリソングズの中ではトップ3に入るほど大好きな曲です。
加藤さんはかつての学生運動時代、リーダーの一人であり当時
獄中にいたご主人との結婚・出産という壮絶な経験をしています。
そんな彼女が見てきた激動の時代や生き方をそのまま歌にした、
と言ってもいい曲なんですが、旋律はとても穏やか。
”嵐のように燃えていた毎日”も今となってはセピア色のいい思い出、
”今ではどこにいるのかわからない友達”もいるが、きっと
”あの時と同じような夢を描いて、どこかで走り続けているだろう…”
…素敵です。
決していいことばかりだったわけではない過去も、かつての仲間も
一切否定しない、その潔く深い思い。
私も人生の終点が近づいてきたら、歌いながら
「わが生涯に一片の悔いなし(ドゴーーン)!!」
天に向かって高らかに宣言したい(キャラ違う(笑))。
今宵も素敵な音楽に耳を傾けながら、
どうぞ楽しい年末年始をお過ごしくださいませ。