若女将コラム

日々西屋と山を縦横無尽に駆け巡る湯守兼若女将の、マイペースなコラムです。好きなものは音楽・写真・自然・宇宙。

若女将コラム

2019年08月

2019.08.26

米沢のいい所あれこれ 【第26回:カフェ蓮桜(れんおう)】


こんにちは。
先週、不覚にも風邪でKOダウンしていた若女将です。

最後に熱を出したの、いつだったっけ?多分ブランク5年以上。
これまでの間、家族がインフルエンザで次々倒れようが
息子がマイコプラズマ肺炎で入院しようが、ネジ野郎バリバリ元気で
走り続けてこれたのに…不覚!!
最初は「やっちまった!が所詮はただの風邪だぐはは気合で治してやる(爆)」
つもりでした。ところが発症して3日経っても熱が下がらないどころか、
体温計が示したまさかの「39.8度」。初めて焦りました。

そうか、今年の夏は猛暑が直接身体に憑りつくタイプだったのか!!
(んなわけないだろ(笑))

話には聞いていましたが夏風邪は本当に曲者です。
いつもの“動いて治す”根性論が全く通用しません。
おとなしく医者に行き、処方された薬でよしんば熱が下がっても、
身体の中で何かが重力崩壊するごとくどんどん体力が奪われ続けていきます。
ひどい寝汗はかくし、しまいには浮腫みまできれいさっぱり干からびて、
それはもう干し芋のような貧弱な姿になりました(苦笑)

真夏日は脱したようですが、気温や天気が変わりやすく油断はできません。
皆さんもどうかご自愛ください。



さて、前回・前々回と連続で地獄のような音シリーズが続きましたので、
今日は癒し255%の素敵なカフェと音楽をご紹介しましょう。

米沢のいい所あれこれ第26回、上杉神社のお堀のすぐ近くにある、
カフェ蓮桜(れんおう)さんのご紹介です。



蓮桜さんはお堀の北側、米沢牛紀伊国屋さんから上杉神社駐車場へ
入った道を右に曲がった曲がり角にあります。
隣にはカイロプラクティックの施術室があって、お姉さんがカフェを、
妹さんがカイロ整体を営んでいらっしゃいます。
実は私、カイロ整体には長いことお世話になっておりまして、
整体の後にカフェにお邪魔するというなんとも贅沢なコースが、
ひそかな楽しみとなりつつあります。



お店の中はこぢんまりとしていながら開放感があり、
ユニークなテーブルや椅子の配置がリラックスした雰囲気を醸しています。





カフェのオーナーさんはアロマセラピーもされているので、
店内ではハイクオリティなアロマオイルやヒーリンググッズ、



ステキな服や雑貨なども売られていて、眺めているだけでも飽きません。

さぁいよいよメニューのご紹介よ。

私が好きなメニューは各種ハーブティー



こちら↑はフルーツガーデン
名前の通り、色とりどりのフルーツを思わせる華やかな香りが最後まで続き、
これ一つで優雅なひと時が楽しめます。



一方こちら↑はメディテーション…と、これまた大好きなスコーンのセット。
フルーツガーデンと色身はそっくりですが、メディテーション(=瞑想)には
ローズヒップ系の甘酸っぱい風味と共に、気持ちを落ち着かせる
カモミールが配合されています。香りに誘われるまま飲むうちに、
張り詰めた気持ちや落ち込んだ心がふわ~っとほぐれていくのがよく分かります。
ストレスの多い現代社会人にもぜひ試してもらいたいお茶です。
そしてスコーン!!
プレーン・紅茶・チーズの各フレーバーで、右から順にメープルバター・
自家製桃ジャム・クロテッドクリーム(※)が添えられています。
フレーバーの組み合わせは自由。プチサイズですが、もうこれが
たまらなく美味しいいい。こちらも大変おススメです!

※スコーンの本場:イギリスでのティータイムには欠かせないといわれている、
高脂肪乳を煮詰めて作ったクリーム。

今年の夏休み初日には子供たちにもリラックス気分を味わってもらおうと、
ちょっと背伸びカフェで蓮桜さんに連れてきました。

子供たちがこぞってオーダーしたのは厚切りトースト
以前このコラムでご紹介したことのある「愛とパン」の手作り食パンを
贅沢に厚切りし、カリッモチッの絶妙な食感にトーストした大満足プレート。



↑写真を撮る前に息子がうっかりバターを塗ってしまったので、
実に臨場感あふれるポートレートになってしまいました(爆)



こちらは夏にアイスで飲むのがひたすら美味しい、爽やかなはちみつゆず。
ステキな陶器の割り水までついて、のんびり味わえるのがうれしい。




そしてこちらは本格的な生クリームがどっしり乗った魅惑のチョコドリンク
トッピングの生クリームはアイスかと見違えるほどソリッドながら、
風味がギュッと詰まっていて本当に絶品(どうやって作ったの?!!)。
来店のたびにこれを注文する!というリピーターさんも多いとか。

どれも飲みごたえ食べごたえ抜群のサイズですよ。



さらに素晴らしいのは窓辺からのロケーション。
お店のあるお堀端は、季節になると一面のスイレンが美しく咲きそろいます。
7月後半~8月いっぱいくらいまでが丁度見頃です。
エメラルドグリーンの茂みから高貴に咲くスイレンを眺めながらの
ティータイムは極上の癒しです。上杉神社を散策した後にもGood!
ぜひ皆さんも一度いらして下さい~。


【珈琲・甘味 Cafe蓮桜】公式サイトはこちら
〒992-0052 山形県米沢市丸の内1-7-30 
電話 0238-24-8887
営業時間 10:00-19:00
駐車場 お店の前に数台分のスペースがありますが、上杉神社の駐車場も利用可。 
定休日 火曜日

※ 

さて、天国タイムその2。今日ご紹介するのは、
イタリアのピアニスト、ルドヴィゴ・エイナウディの名曲です。

1."Una mattina"

Ludovico Einaudi(2007)

現在イタリアの音楽大使も務めている、ピアニストにして名作曲家の
ルドヴィゴ・エイナウディ。映画のワンシーンを思わせるような情緒的な
旋律が印象的で、徐々に表情を変えながら心穏やかに奏でられるクラシカルな
ミニマルミュージックはまさに癒し。
そんなルドヴィゴ氏の代表作の一つがこのアルバムです。
特にNuvole bianche(邦訳:白い雲)がいい!
数年前にTSO Photography(公式サイト…Facebook)というノルウェーの
アーティストが“The Mountain"というタイトルのタイムプラス映像を発表しました。
そのBGMに採用されたのがこのNuvole bianche。これがもう鮮烈な美しさで、
以来すっかりルドヴィゴ氏の魅力にはまってしまいました。



(↑サムネイルをクリックするとvimeo公式サイトで"The Mountain"が視聴できます)

銀河を見つめながら、ゆっくり地球が自転しているのがよく分かります。
日頃のちっぽけな悩みなどたちまち消え去っていくような、雄大な時の流れ。
何気ない日常を音に表現したアルバムだけあって、どの曲もリラックスして
楽しむことができます。

2."Ludovico Einaudi Portrait"

Angele Dubeau & La PIETA (2015)

カナダ・モントリオール出身のバイオリニスト:アンジェル・ダオーと
オール女性の弦楽奏者グループ:ラ・ピエタによる、ルドヴィゴ・エイナウディの
ストリングアレンジアルバム。ルドヴィゴ氏の往年の名曲をチョイスしていますが、
どれも良アレンジ。特にI giorni(邦題:「光、溢れる日々」が素晴らしい。
深い悲しみも解けるように癒されていく…そんな光あふれる優しいピアノソロを、
これまた見事にストリングバージョンに昇華しています。
初めて聴いたのはアンジェル・ダオーのライブ版でしたが、かなり感動しました。

Youtubeで聴く"I giorni" by Angele Dubeauはこちら

落ち込んだりして元気がどうしても出ないとき、好きな飲み物を飲みながら
聴いてみるといいですよ。

今日はあまり能書き(?)は書きませんでした。
ぜひ皆さんも、好きな1曲を見つけてみてください。

2019.08.10

音のある生活 29「元祖コズミックホラー」


こんにちは。濱田マリさんの声が大好きな若女将です。




かぐら「…ニャ(暑)。無理。」

毛皮100%の猫でなくとも声が裏返っちゃうほど超暑いですねぇ…今年の夏も。
その異常さは、天気予報で繰り返される「(命が)危険な暑さ」という
過激な表現すら、もはや常套句並みにスルーしてしまえるほど。
今年は冷夏になるって言ってなかったっけ天気予報?
やっぱり原因は地球温暖化なのだろうか。
だとしたら、来年以降は立秋をひと月先に設定したほうがいいカモネギ。

とまぁ、年々気候がおかしくなってきていると言われる今日この頃ですが、
じゃあ“正常な”気候は一体いつだったんだろう?…などと、
ひねくれ者の私はつい考えてしまいます。

地球の歴史を長ーい目で振り返ると、スノーボールアースやK-Pg境界など、
およそ分かっているだけでも過去5回急激な環境変化(=生物大量絶滅)が
起きていているようです(まぁ最後のそれは原因そのものが宇宙から突如
やってきた特殊なパターンですが)。その異常天候スパンも数年から
数千万年と原因(多くは特定できていない)によってさまざま。
光合成をおこなう生物が出現したことで大気中の構成が大きく変わったり、
太陽活動の影響か温室効果の弱体化で地球全体が氷におおわれる時期が
あったり、太古には現在の地球とはおよそ想像もつかない世界が
広がっていたと思われます。
いかにビフォーアフターを生き延び、幾世代にもわたって過酷な環境に
適応し続けてこられたかが、その先の進化と繁栄のカギを握って
きたわけです。

わずかな地層の変化や化石の発見から垣間見える、
驚くほど鮮やかでドラマチックな地球の歴史。興味は尽きません。




そんな地球の歴史を文学的に紐解けそうな今日の「音シリーズ」は…
こちら~

 "Nyarlathotep"

Cryo Chamber Collaboration(2016) 

(サムネイル↑をクリックすると、レーベルサイトにルーラします)

ご存じクトゥルフ神話に登場する、絶対神アザトースの分身にして使徒である
ナイアーラトテップ」の名を冠したアルバム。
クライオチェンバー(日本名:零度の間?)はアメリカのオレゴン州にホームを
構えるレーベル名で、文字通り凍り付くようなダークアンビエント(またか(笑)!)
を得意とするアーティストが多数所属しています。
サイトを覗いてみると、なんとまぁシビれるようなジャケ絵のアルバムが目白押し。
彼らが毎年合作で1枚ずつ発売しているのが、コアなファン必涎の
クトゥルフ神話シリーズ。2015年に発売された「アザトース」を筆頭に、
本作、「クトゥルフ」、「ヨグ=ソトース」、「シュブ=ニグラス」の5枚が
現在好評発売中?!
驚くべきはその曲の長さです。どれも1トラック1時間前後。
切れ目のないダークでディープなアンビエントタイムが存分に楽しめます。
アザトースは宇宙に住まう混沌の神だけあって深遠な響きがかっこいいし、
クトゥルフは海底都市ルルイエを思わせる水の滴る音、言葉にならないうめき声
のような気味の悪い音色がなんともいえないし、ちゃんとそれぞれの立場を
音で表現しています。のんびり聴き比べてみるのも一興です。長いけど。
中でもこちらの「ナイアーラトテップ」は怒涛の全トラック3時間15分。
徐々にニュアンスを変えながら心の奥へも宇宙の彼方へも無限に広がる
摩訶不思議な響きが、アザトースの分身で唯一神の意志を代弁できる
ナイアーラトテップの静かなるトリックスターぶりをばっちり醸してくれます。

(これだからマニアというやつは…(笑))

クトゥルフ神話が体系化されつつあった当時は、アインシュタインや
ハイゼンベルグによる様々な物理法則の発見が重なった時期とはいえ、
今と比べると宇宙について多くの実態が未解明のままでした。
ラブクラフト自身伝え聞くところによるとちょっと偏った思考の持ち主で、
小説の中には差別的な表現や、人外含め嫌悪する者達に対する粘着質な
敵対的恐怖心が散見されます(ある意味心の闇)。
その旧態依然なスタンスが個人的に不快で、これまで彼の小説はあまり
真面目に読んだことがありませんでした。が、最近になって我が家の本棚に
いつの間にかラブクラフト全集が並んでいたという理由から(多分義弟の
コレクション)あっさり読み始めてみたオチ。
年の功か若い頃あんなに不愉快に思えた描写もあまり気にならなくなりました。
(無関係の市民や幼い子供を人身御供にするくだりはいただけないが。)
タコやイカはともかく、時空を超越した恐ろしく無情な闇(宇宙)の世界を
「邪悪な」神の御座と捉えたセンスは地味に感動。

少し話題が巻き戻りますが、過去5回の地球生命大量絶滅事件のうち、
三葉虫はじめ史上最多の種が絶滅するきっかけとなったP-T境界
(約2億6000万年-2億5000万年前)は、その甚大な影響(恐竜が滅びる
原因になった約6500万年前の小惑星衝突よりさらに多くの種…
当時の全生物の90~95%が死滅したと言われている)に反して
他のビッグ5のいくつかと共にはっきりとした原因が分かっていない
そうです。

実はグレート・オールド・ワンの皆さんの仕業かもYO?
なんて寓意を込めて想像してみたりして。

彼らの生きた痕跡は、生物史上最大級の謎と共に地球の奥深くに去りましたが、
星は銀河の運動に従い、その寿命が尽きるまで過去と違う位置に座標を変え続けるので、
幸か不幸か暗黒時代復活の可能性はゼロ。
クトゥルフ憐れ。

はいはーい!また話が思い切り脱線してしまいました。すみません。
やめられない止まらないかっぱえ〇せん♪

Cylo Chamberの珠玉クトゥルフシリーズを聴きながら(ついでに小説も読みながら)、
あなたも是非古典ホラーで残暑を(ゾワゾワーっと)涼しく?乗り切ってみましょう(笑)

コラム内検索