若女将コラム

日々西屋と山を縦横無尽に駆け巡る湯守兼若女将の、マイペースなコラムです。好きなものは音楽・写真・自然・宇宙。

若女将コラム

2019年07月

2019.07.28

音のある生活 28「聴くなよ?絶対聴くなよ?!」




祝:茅葺屋根修復7月25日完了!!
はるばる大内宿からおいで頂いた職人の皆さん本当にありがとうございました!



こんにちは。
G-Shock愛用歴もうじき20年の若女将です。
気が付けば私の身の回りは(仕事用に至っては服も)男物だらけです。
時々我に返ったように思い出してみるのですが、もしや脳内性別は男性寄り?



公私お構いなしに、もう何年もの間毎日愛用しているマイG↑。
(そして、今の季節重宝しているフレグランス…こちらも男性用)
見た目に違わず重量がありますが、今ではすっかり慣れました。
温泉や泥を容赦なく浴びる過酷な湯守仕事にもよく耐えてくれています。

一応私もおなごの端くれですから…
街中を歩く素敵な身なりの女性を見かけると、「あんな姿になれたらいいな」
と一瞬思うこともあります。…が、すぐに「自分には無理だ」と
諦めてしまいます。実は私、街着用の洋服を殆ど持っていません。
そもそも今時の流行がさっぱり分からないから、上から下まで雑誌でも
参考にあれこれ揃えなきゃと思うだけで億劫になってしまう。
強いて女らしい雰囲気を醸すとしたら手っ取り早い着物姿になるのが
せいぜいですが、私にとって着物はあくまで「普段着」または「正装」。
最も組み合わせが面倒なオシャレ着としての認識がすっぽり抜けています
(この時点でどこか感覚がズレている?)。

結局私用で外出するときはヨガかジム帰りと見まごう360度スポーティー系か、
夏でも露出度極小の怪しいダークカラーに身を固めてしまいます。特に後者。
目指すのはSTAR WARSのジェダイマスターや某RPGの黒魔導士っぽい
いかにもな姿。よっぽど自分らしくて(自分で自分に)好感持てる(笑)。

仕事中も着物以外はほぼ真っ黒な姿だし、日頃の服装や行動パターンからして、
私という人間の中身は男性寄りどころか9割以上暗黒面なのかもしれない。
パルパティーン狂喜。どこに行った女子心(笑)

でもこれでいいんだ!
大事なのは醸す湯気であって、
外付けハードディスクみたいな色気など私には必要ないのだーあ!



さて今日は相変わらず舌好調の「音のある生活」シリーズ。
前々回のコラムでチラっと
「SvartsinnのMørkets Variablerみたいな顔」と書きましたが、
それってどんな顔よ?という実にチャレンジャーな質問を頂きまして(ニヤニヤ)。
喜んでお答えするついでに、似たような雰囲気のアルバムをチョイスしてみました。
いわゆる「ダークアンビエント」とよばれる、極めてマニアックなジャンルです。

怪力ダチョウも回れ右全力ダッシュで逃げていくこと請け合い。
題して「 聴くなよ? 絶対聴くなよ?! 」(笑)

1.New Risen Throne
"Whispers of the Approaching Wastefullness"(2007)


(サムネイル↑をクリックするとYoutubeにリンクします)

日本語で「虚しさに誘う囁き」とでも訳せる、
New Risen Throneの1stアルバム。のっけから恐怖満載です。
聴きたくないわそんなもん!という健全な皆様のために分かりやすい例えを
挙げるなら、約20年前に大ヒットした映画「ブレアウィッチプロジェクト」。
いわく付きの森に入った主人公達3人に徐々に降りかかる底知れない恐怖と、
ショッキングな結末を観てしまった観衆の陰鬱な余韻をそのまま音に
変換した感じです。5曲目のAporrhetonでは、不気味なノイズをバックに
時折女性(もしかしてヘザー…)のすすり泣く声が聞こえます。コワー(棒)
全トラック約45分。あなたは最後まで耐えられるだろうか…。

2.Rovert Rich "Illumination"(2007)

(サムネイル↑クリックでEchoⅠが視聴できます)

1.と同じ2007年リリースのアルバム。
40年近いキャリアを持つアメリカ出身のロバート氏は、荒廃しつつも神秘を
湛えた静謐な雰囲気の曲作りが特徴ですが、このIlluminationはかなり異色。
神秘的なんですが、ゾクゾクするような畏怖に満ちたダークオーラ全開。
そのくせになるディープさは他のアルバムと一線を画しています。

全体イメージを例えるなら…非常に古い歴史を持つ寺院や教会など、
とりわけ神聖とされる建物(洞窟タイプだと尚可)の中で一人瞑想するうちに、
最奥の祭壇の影、神様の像の後ろ、あるいは湿気を含んだ土壁の向こうから、
正邪不明の何かが…外と内から同時に忍び寄ってくる…
よく言う「超常現象を見た」はたまた「臨死体験をした」、そんな感じ??

人類史上、世界各地で誕生したあまたの宗教。人々はその思想に忠実に
心の拠り所である社を建て、日々集いながら「清らかでありたい、穏やかな
世の中であってほしい」という現世での願いと、最大の畏怖である死後の
安寧を異口同音に祈ってきました。…しかし、現代もなお人の世に戦争や殺戮が
無くなることはなく、どんなに科学技術が発達しても、生命に等しく
訪れる死は避けられず、その先の世界はいまだ不透明なままです。

歴史を経た遺跡には、よくも悪しくもその年月だけ訪れた人間の敬虔な祈りと
悲しみ…そして一方で、心の弱さや、時に残酷な本性…欲望や怒り、憎しみ…
それさえも「神聖」の名のもとに暴き出し、混沌のうちに引き寄せてしまう
不可思議な引力があるといつも感じています。

清らかなるもの、未知なるものへの憧憬が強ければ強いほど、見えない闇もまた
色濃く寄り添ってくる。何かのきっかけによってその闇と対峙せざるを
得なくなった時、多くの場合人はそれを直視できず、依り代を描くように
“向こう”からもう一方の者…天使(あるいは悪魔)を無意識に召喚する…


出典:宮崎駿「風の谷のナウシカ」第6巻

(ここでいう闇や“彼ら”とは、ユング心理学でいうところの「普遍的無意識」に
よるものです。特定の宗教や思想を指し示すものではないのでご安心ください)
“彼ら”は深部からやってきた、人の心そのものを具現化したような存在です。
人を諫め、導きもするし、時には絶望(死に至る病)に誘うこともあります。
ひたすら現世で人心を惑わせる生霊が悪魔なら、現世と幽世を自在に行き交う
天使は見方によっては死霊(というと聞こえが悪いのですが、要は神様)の
使いともいえるかもしれません。
その表裏の関係が織りなす究極の神秘、トラック5「プラトンの洞窟」の
深遠な響きと囁きの彼方に心が目覚めた時、かつて自我(エゴ)の根底=
高次の世界に広がっていたイデアがあなたにも観えてくる…かもしれないYO!
という寄り道しまくりの解説でした。

…1時間11分。聴くなよ?と言っておきながらかなりおススメの一枚です(笑)

3.Gustaf Hildebrand "Starscape"(2004)

(サムネイル↑をクリックするとYoutubeで
Dead Transmissionsが視聴できます)

トラウマがくせになるBGM3枚目はこちら。
無機質な響きと意味深なタイトルがこれまた重苦しい絶望感を嫌というほど
掻き立ててくれます。実は今日ご紹介するアルバムの中では最も開放感がある
タイプです。(開放感のあるダークアンビエントって何(笑))

大友克洋の映画「Memories」をご存じでしょうか?
第1話「彼女の想いで」では、薔薇のような形の地場を持つ宇宙船の墓場
「サルガッソー」から発せられる謎のSOS信号に導かれ、スペースデブリ
処理を生業とする作業員たちが宇宙船に乗って救助に向かうわけですが、
そこでは既に故人である女優:エヴァのコンピューター・プログラムに
翻弄され、決して逃げられない蟻地獄のような恐怖を味わう…
そんな主人公たちのエピソードが描かれていました。
誰もいない宇宙船のはずなのに移動するSOS。
突如暗がりの天井から落ちてくる天使の人形とか超コワー(棒)。

Starscapeは、そんな主人公ハインツ達の悲劇からさらに200年後くらいの
サルガッソー(の中心の、無機質に“生きた”まま未だに犠牲者を憑り殺し続ける
幽霊コンピューター)みたいなアルバムなのよ…。全トラック45分。
興味のある方(いないと思いますが)ぜひ聴くなy…聴いてみてくださいネ。

4.Svartsinn "Mørkets Variabler" (2017)

(サムネイル↑をクリックすると…)

とうとう来ました今日の本命。
デスメタルが大好きな強面のお兄さんでも思わず「ジャケ絵が怖すぎで賞」を
贈りつけたくなるような身の毛のよだつ“何か”のご尊顔。
もう見ただけで中身推して知るべしでしょ?
Svartsinnはスウェーデンのロジャー・パターソンというミュージシャンによる
ソロプロジェクトですが、この人一体過去何があったの?と突っ込まずには
いられないそら恐ろしい作品を20年近く発表し続けています。
過去の作品、例えばDevouring Consciousnesnessはまだ聴きとれる旋律が
あって、わずかに人のぬくもりのような“色”を感じることができたのですが、
Mørkets~は終曲除いてどのトラックもこれ以上ないくらいどす黒い。
曲自体は激しくありませんが、これまで紹介したアルバムの尖がったところを
全て凝縮したような、憂鬱のどん底みたいな、不気味でいて荘厳な音の波動が
聴き始めて数分もしないうちにリスナーのメンタルを全力で破壊してきます。
Where No Other Can Follow(副題:悪魔のストーカー…)とか
夜道を一人で歩きながら聴いた日にゃ足がすくみます。ズーンと響く地鳴り
のような音に合わせ、聴きとれない言語で徐々にボルテージを上げながら多分
呪いの言葉(?)を囁かれ続ける約10分間。
だから聴くなって(爆)

でもこれが、何故かヨイ。ダイレクトにこちらを見透かしてくる闇の権化の
ような音世界にもかかわらず、妙に心が落ち着いてしまう。
今日紹介したアルバムの中では一番好きですね。

初期作のOf Darkness and Re-Creationもおススメ。
彼の曲を聴いて胎教にも似た深い癒しと、還ってきたような安心感?を
感じてしまったら、あなたも色々な意味でヤバいです。
全トラック1時間4分。
さぁ一緒に世界の終焉気分を味わいましょう?!。



いやぁ…今回は我ながら実にひどいコラムでした。
もはやここが旅館のHPの中だということを完全に無視しています(笑)
Svartsinnは「彼だけはここで紹介するのはやめとこう」とさえ思っていた
アーティストですし(爆)。でもどういうわけか好きなんです、たまらなく。
一見救いのないようなダークアンビエントの世界が。
善悪を超越した異次元のパワーみたいなのが魅力だし、性に合うのかな?
そのうちトビでなく本当にダースベイダーみたいな赤ライトセイバーや、
竿のように長い某武器やら振り回すようになるかもしれません(笑)

普段見ることのできない心の奥底に蠢く何かを、同じく抉るような感性で
強烈に具現化してしまえる彼らの強靭な精神力は称賛に値します。
(ズジスワフ・ベクシンスキーの場合はその手段が絵画だったということか。)
とりあえず一般的な音“楽”とは全く異質の作品であることは確かですが…。
特に海外を中心に複数のアーティストが似たような作品を
世に送り出しているのですから、需要があるのは間違いないでしょう。

こういう世界も知っているから今日を確かに生きられる。
心に闇があることを否定しないから、己の半身ともいえるそれを時には
客観的に見つめなおし、対話し、うまく付き合っていくこともできる。
私は真面目にそう思います。

2019.07.19

米沢のいい所あれこれ 【第25回:杵屋本店(林泉寺店)】




おんでん&はな「オイラはニャンコ、なんか妖怪?」

こんにちは。
ここ最近の過剰なディズニーアニメ実写化ラッシュに( ゚д゚)ポカーンの若女将です。
まさかall人外の「ライオンキング」まで参戦するとは思わなかったよ。
まぁ、CG技術は一昔前に比べてあり得ないほど進化しているので、ライオンやら
ピカチュウにヒト族おっちゃん声のセリフを言わせるくらい今や朝飯前でしょうが。

人間の技術に対する飽くなき情熱と英知は素晴らしいものがあります。
しかし、よくも悪しくも行き先が見えないなのが少々気がかりです。
迫りくるリアルさがいや増すほど、いつの間に現実から魂魄が引き剥がされるような、
そのうちテレビ画面の向こうから冗談抜きで“彼ら”が飛び出してきそうな、
奇妙な不安が頭をよぎってしまいます。それでいいのかホモサピエンス。
そんな一見あり得ない展開も全部まとめて「現実」だとしたら何とも皮肉な話。
でも私が今言いたいのはそこじゃない。
VRの世界もいいけれどネ、たまには山に自然に還っておいでー(爆)



さて、今日は久しぶりの米沢いい所あれこれシリーズ。
第25回目「杵屋本店(林泉寺店)」さんのご紹介です。



場所は、山形大学工学部前の通りを少し西に向かった、ラーメンやまとやさんの隣です。
今年の3月末に現在の場所に移転したばかりで、建物は素晴らしくきれい。



立派な木彫りの看板が老舗の貫録を醸しています。

さっそくお邪魔して店内を見回すと、向かって左側が洋菓子コーナー、
右手が和菓子コーナーになっています。



洋菓子コーナーのショーケースには、洒落た飾りのケーキが盛りだくさん。
鮮度重視のためか小ロットですっきりディスプレイされていて、
なかなか好感が持てます。
我が家では折々「ご褒美」と題し、杵屋さんと梅花堂さんで交互に洋菓子を
買い求めては、気分に合わせてお茶時間を楽しんでいます。
(…“ティータイム”と敢えて言わないところがポイント(笑))

どれも一見ボリュームがありそうですが、ふわっと空気を含んだような
仕上がりなので重くありません。軽い食感で気軽に楽しめるのが杵屋ケーキの良い所。



そして和菓子コーナー。売り場面積も内容も充実していて、
どれがいいか思わず迷ってしまうほど。現在は水菓子の季節で、
落ち着いた色合いの水ようかんがたくさん並んでいるのが印象的でした。



実はこちらの杵屋さんは、現在西屋で夕食時のデザートにお出ししている
「祥雲」という品のある和菓子を仕入れているお店でもあります。
道明寺と自家製あんこを渦巻き状に巻いて、和のロールケーキのように
仕上げたお洒落な和菓子。甘すぎず飽きの来ない味で私も大好きです。
形崩れもしないので、長らく採用させていただいています。
隣の淡栗は文字通り栗がゴロンゴロン入った羊羹。
これも見た目よりくどくなく、少し濃いめのお茶にぴったり。




金平糖や米菓などなど、日持ちする昔懐かしのお茶菓子も揃っています。

さて、
せっかくお店に来たのはいいけれど、どれをお土産に選んだらいいか分からん!
という方のために、杵屋さんの定番のお菓子で特におすすめのものを3つ
ピックアップしました。↓



また、こちらは遠方からお越しになったお客様のお土産にぴったりの
山形県型サブレ。写真の通り受賞歴もあり、その味は折り紙付きです。



長年地元民に親しまれているリップルパイは、クルミの香ばしさと
しっとりしたパイそしてあんこのハーモニーがなんとも絶妙。



解凍して食べるユニークなオリジナルマシュマロ「雪まろ」は
味のバリエーションが豊富で、季節問わず楽しめる!
解凍具合によって雪〇だいふくっぽくもなるし、ふわふわのマシュマロにも
なるし、どんな食感で楽しむかはお好みでどうぞ。移動距離が長いときは
クーラーボックスがあるといいかもしれません。

☆★☆ここで素晴らしいお知らせ。



杵屋さんの夏の水菓子である「旬香菓(しゅんこうか)」という
ゼリーのラ・フランスver.と、最上小石(もがみこいし)という
小豆を寒天で寄せたお菓子が、この度、
なんとあのJAL国際線ファーストクラスの機内食に採用されたそうです!
今年9-11月の期間中ロンドン・パリ・サンフランシスコ・シカゴ・
ロサンゼルス⇔日本を航行する便に、米沢杵屋さんのお菓子が登場するそうです。



高度10,000mで堪能する夢のような米沢産スイーツ。
同時期にイギリスかフランスかアメリカ方面にお出かけ予定の
(そしてファーストクラスに搭乗予定の)方。旬香菓と最上小石を見かけたら、
ぜひみちのく米沢を思い出してくださいね~。
もちろん2商品をセットにして箱入りで購入することも可!
今が旬の杵屋さんのお土産と言えばズバリこれでShow!

最後に、お菓子ではありませんがユニークなコーナーをご紹介します。



こちら、かつて和菓子作りに使ったという珍しい木型の数々。
お魚の型はかなり大きめで、結婚式の引物の定番だった干菓子(ひがし)や
落雁をこの型で成形したのだというのがよく分かります。
昔の職人さんの巧みな手仕事は本当に憧れるなぁ…
まるで一つの芸術品のようです。
社長さん自らがディスプレイしたそうです。

ぜひ皆様の目と足でお店にお出かけください。
一休みコーナーもありますし、お気に入りのお菓子がきっと見つかりますよ~^^




【杵屋本店(林泉寺店)】便利なオンラインショップはこちら
〒992-0038 山形県米沢市城南3-4-71 
電話 0238-22-1911
営業時間 9:00-19:00
駐車場 お店の前に7~8台分のスペースがあります。

2019.07.05

音のある生活 27 「西屋アクションバトル(?!)」


こんにちは。
聖イエスさんより“一発芸貞子”が得意な若女将です。
すっかり自他共にチタン箸がトレードマーク化し、小学校の授業参観でも
他の子たちからしっかりツッこまれ、期待通りのリアクションについニヤリ(笑)




はな「テーブルの上の箸をコロがして隠しちゃうのが今日も楽しいのよ~」

さて、いろんな意味で見るも無残…更新期間がガッパリ空いてしまいました。
文打つ時間が取れないどころか、ほぼまともに事務所にいなかった気がするこの1か月。

実は先月、ここのところ深刻さを極めていた人員不足問題を打破すべく、
かねてより構想していた接客体制の大胆な改革を実施していたのでした。



一番の目玉は飲み物のセルフオーダー式導入。
宴会場に新しく設置した冷蔵ショーケース↑からお好きな飲み物を、
その隣の棚から好みのグラスorぐい飲みをお客様ご自身で選んで頂き、
思い思いのペース&スタイルで楽しんでいただけるよう食事中のサービス内容を
変更したことです。
特に地酒コーナーには力を入れました。
扱う種類を3倍以上に増やし、季節ごとに次々生み出されていく山形各地の
地酒を白布温泉街のかもしかやさんと相談しながら小ロットで仕入れています。

ほかにも、今まで後出ししていたご飯や汁物を同じくバイキング式にし、
好きなだけ自由にテーブルに持っていけるようカウンターを増設しました。



ご飯茶碗や湯呑茶碗も、グラス類と同じく西屋にあったヴィンテージや
セレクトショップで見つけた作家物などさまざま集め、味覚だけでなく
目で見て食事を楽しめるスタイルに変えました。
(得意のDIY技で古かった棚を古民家カフェ風にリノベできて我ながら大満足)
こうすることで、接客スタッフが少なくてもお客様をお待たせする時間が縮小され、
お互いにゆとりが生まれます。
シフト管理を預かる傍次々と入る予約を前にして、新しいやり方が伸るか反るか
焦りや不安もありましたが、杞憂でした。夕食時、お部屋までお客様をお迎えに
上がるスタイルも思い切って廃止しましたが、今のところ混乱はありません。

今は軌道修正段階だしまだ結論を出すのは早いのですが、
この決断は間違っていないなかったと確信しています。

時代の流れとともにサービスの形は変わっていっても、西屋の温泉や建物の
歴史と風情は不変です。どうぞこれからも西屋をご贔屓いただきますよう
お願い致します。




・・・唯一の誤算は限界突破のハイペースぶり。
当初は今年中に改造を…なんて考えていましたが、
ゴーサインを自ら掲げて走り出してみたら一ヶ月も経たないうちに①plan ②do まで
完遂してしまったという鬼スケジュール。当然ながら机に向かう時間もないわけです。
いつのまに疲労が溜まったのか、数日前、白布街道でぼんやり運転していたハイエースの
土手っ腹を盛大にガードレールに擦り付けるという自爆をとうとうやらかしてしまいました(涙)

当たりどころが少々悪かったせいか、スライドドアがすんなり閉まらなくなり、
抉れ傷はご丁寧にも助手席のドアからスライドドアから後輪付近のボデーまで
満遍なく逝っちゃってます。
いつも何気なく通っている道な上、とてもこんな物損をやらかすようなコーナーでは
なかったはずなのに、思わぬところにメンタルをへし折る伏兵(ガードレール)が
潜んでいたという笑えないオチでした。何という皮肉。
ようやくまともな休みが取れた矢先の惨事。
ウキウキ気分は一瞬にして暗黒面に転落…
休み中ずっとSvartsinnのMørkets Variablerみたいな顔していたと思います…(白目)

修理代の痛いダメージは喰らいましたが、誰も乗せておらずただの自爆だったのが
とにかく不幸中の幸いでした。全国ニュースで聞かれる悲惨な交通事故の数々は、
ほんの一瞬の無自覚な油断によって起きているのだという事実。改めて身に沁みました。
同時に、脇目も振らず猪突猛進していた私に神様が手痛い喝を入れてくれたのだと
今では言い聞かせています。
皆さん。くれぐれもお休みはしっかり取りましょう。



さて、新コーナーの紹介から一転、ブルーになる話題を再び打ち上げるように
(ちょっと自虐を織り交ぜ)今日の1枚。

Transglobal Underground "Psychic Karaoke"

          Transglobal Underground (1998)

イギリスのグループ、トランスグローバルアンダーグラウンドの4thアルバム。
どこかレトロで多国籍っぽい音楽づくり(ジャンルはワールド)が特色です。
ノリで作るスパイシークレイジー闇鍋のような作風が大好き(褒めてます(笑))。
濃ゆいアジアンなジャケットが見た目にも印象的なこちらのアルバムは、中身も
イメージに違わず、伝統文化と近代的発展が複雑に絡み合う東アジア諸国を
仲間とともに旅する冒険映画サントラのような熱(暑)い曲が散りばめられています。

季節は雨季?特にアルバムのタイトルにもなった「サイキックカラオケ」が血湧き
肉躍る隠れた名曲。場面イメージとしては終盤一歩手前、例えば香港の繁華街。
敵のアジトを前に大勢のチンドン屋…いやチンピラから逃亡劇を繰り広げるも
まさかの袋小路。絶体絶命のピンチに陥った矢先…!!
待たせたな、今助けるぜ!」という頼もしいかけ声とともに路地の影から突如
現れたかと思いきや、いきなり敵味方見境なく(しかもよりによって)ロケット
ランチャーをぶっ放すネジのすっ飛んだ問題児(一応仲間)乱入!!
…みたいな、いかにもコテコテの手に汗握るシーンが思い浮かびます(笑)

アーデモヤッパリソコジャーナイヨーソコジャーナイヨーナイヨーダー!
(ご丁寧にこの曲、こんな空耳シャウトまで練りこまれている。)

狭い路地で土ぼこりを上げながら豪快な勧善懲悪バトルを繰り広げる
仲間たち。そしてその背後からこれまた豪快にポンポン飛んでくるロケット。
「ゥワハハハ!!!逃げ惑え(cv.堀内賢雄)!!!!」
味方モブ「どこめがけて撃ちやがる!!お前ちゃっかり楽しんでるだろー!!」

すみません一人で笑いながら書いています。全然疲れが取れていないようです(苦笑)
まぁかなりマニアックなアルバムには違いありません。

話ちょっと逸れますが、
この「ネジのすっ飛んだ」しかし「めちゃめちゃ頼りになる」ユカイ犯すれすれの仲間…
私はこういう敵とも味方ともつかない絶妙な立ち位置キャラが大好きです
(一番好きなキャラポジは完全無欠のラスボスですが)。商売を営んでいると、
お客様のニーズと事業としての様々な縛りという、時にベクトルが拮抗する両界に
神経を巡らせ、
微に入り細に入りうまく立ち回らなければいけない場面に多々遭遇
するわけですが、そのバランスをさりげなく「揺さぶり」ながら両方を取り持つセンスは、
逆境さえも逆手にとって楽んでしまえる破天荒なネジ野郎にどこか通じるところが
あるような気がする(…と思うのは私だけか(笑?))。
そりゃ何でもかんでも楽しめばいいってわけじゃありません。
TPOは弁えねば、「送迎車を盛大に擦っといて何バカ言わんや」と
叱責を買うだけです社長本当にごめんなさい(汗)

私は、「仕事(&人生)は最大限に楽しむ」ことをモットーにしています。
(まだ言う(笑))
苦あれど楽は実際のところあまりない、というのが人の世の個人的な所感。
だからこそ、苦の中から楽しみを引き出すことに常にエネルギーをかけています。
音楽はそんな自分を鼓舞し、時に慰めてくれるなくてはならない活力剤。
今日もApple Music内を果てしなく渡り歩きながら2828している私でした。

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