若女将コラム

日々西屋と山を縦横無尽に駆け巡る湯守兼若女将の、マイペースなコラムです。好きなものは音楽・写真・自然・宇宙。

若女将コラム

2019年07月

2019.07.19

米沢のいい所あれこれ 【第25回:杵屋本店(林泉寺店)】




おんでん&はな「オイラはニャンコ、なんか妖怪?」

こんにちは。
ここ最近の過剰なディズニーアニメ実写化ラッシュに( ゚д゚)ポカーンの若女将です。
まさかall人外の「ライオンキング」まで参戦するとは思わなかったよ。
まぁ、CG技術は一昔前に比べてあり得ないほど進化しているので、ライオンやら
ピカチュウにヒト族おっちゃん声のセリフを言わせるくらい今や朝飯前でしょうが。

人間の技術に対する飽くなき情熱と英知は素晴らしいものがあります。
しかし、よくも悪しくも行き先が見えないなのが少々気がかりです。
迫りくるリアルさがいや増すほど、いつの間に現実から魂魄が引き剥がされるような、
そのうちテレビ画面の向こうから冗談抜きで“彼ら”が飛び出してきそうな、
奇妙な不安が頭をよぎってしまいます。それでいいのかホモサピエンス。
そんな一見あり得ない展開も全部まとめて「現実」だとしたら何とも皮肉な話。
でも私が今言いたいのはそこじゃない。
VRの世界もいいけれどネ、たまには山に自然に還っておいでー(爆)



さて、今日は久しぶりの米沢いい所あれこれシリーズ。
第25回目「杵屋本店(林泉寺店)」さんのご紹介です。



場所は、山形大学工学部前の通りを少し西に向かった、ラーメンやまとやさんの隣です。
今年の3月末に現在の場所に移転したばかりで、建物は素晴らしくきれい。



立派な木彫りの看板が老舗の貫録を醸しています。

さっそくお邪魔して店内を見回すと、向かって左側が洋菓子コーナー、
右手が和菓子コーナーになっています。



洋菓子コーナーのショーケースには、洒落た飾りのケーキが盛りだくさん。
鮮度重視のためか小ロットですっきりディスプレイされていて、
なかなか好感が持てます。
我が家では折々「ご褒美」と題し、杵屋さんと梅花堂さんで交互に洋菓子を
買い求めては、気分に合わせてお茶時間を楽しんでいます。
(…“ティータイム”と敢えて言わないところがポイント(笑))

どれも一見ボリュームがありそうですが、ふわっと空気を含んだような
仕上がりなので重くありません。軽い食感で気軽に楽しめるのが杵屋ケーキの良い所。



そして和菓子コーナー。売り場面積も内容も充実していて、
どれがいいか思わず迷ってしまうほど。現在は水菓子の季節で、
落ち着いた色合いの水ようかんがたくさん並んでいるのが印象的でした。



実はこちらの杵屋さんは、現在西屋で夕食時のデザートにお出ししている
「祥雲」という品のある和菓子を仕入れているお店でもあります。
道明寺と自家製あんこを渦巻き状に巻いて、和のロールケーキのように
仕上げたお洒落な和菓子。甘すぎず飽きの来ない味で私も大好きです。
形崩れもしないので、長らく採用させていただいています。
隣の淡栗は文字通り栗がゴロンゴロン入った羊羹。
これも見た目よりくどくなく、少し濃いめのお茶にぴったり。




金平糖や米菓などなど、日持ちする昔懐かしのお茶菓子も揃っています。

さて、
せっかくお店に来たのはいいけれど、どれをお土産に選んだらいいか分からん!
という方のために、杵屋さんの定番のお菓子で特におすすめのものを3つ
ピックアップしました。↓



また、こちらは遠方からお越しになったお客様のお土産にぴったりの
山形県型サブレ。写真の通り受賞歴もあり、その味は折り紙付きです。



長年地元民に親しまれているリップルパイは、クルミの香ばしさと
しっとりしたパイそしてあんこのハーモニーがなんとも絶妙。



解凍して食べるユニークなオリジナルマシュマロ「雪まろ」は
味のバリエーションが豊富で、季節問わず楽しめる!
解凍具合によって雪〇だいふくっぽくもなるし、ふわふわのマシュマロにも
なるし、どんな食感で楽しむかはお好みでどうぞ。移動距離が長いときは
クーラーボックスがあるといいかもしれません。

☆★☆ここで素晴らしいお知らせ。



杵屋さんの夏の水菓子である「旬香菓(しゅんこうか)」という
ゼリーのラ・フランスver.と、最上小石(もがみこいし)という
小豆を寒天で寄せたお菓子が、この度、
なんとあのJAL国際線ファーストクラスの機内食に採用されたそうです!
今年9-11月の期間中ロンドン・パリ・サンフランシスコ・シカゴ・
ロサンゼルス⇔日本を航行する便に、米沢杵屋さんのお菓子が登場するそうです。



高度10,000mで堪能する夢のような米沢産スイーツ。
同時期にイギリスかフランスかアメリカ方面にお出かけ予定の
(そしてファーストクラスに搭乗予定の)方。旬香菓と最上小石を見かけたら、
ぜひみちのく米沢を思い出してくださいね~。
もちろん2商品をセットにして箱入りで購入することも可!
今が旬の杵屋さんのお土産と言えばズバリこれでShow!

最後に、お菓子ではありませんがユニークなコーナーをご紹介します。



こちら、かつて和菓子作りに使ったという珍しい木型の数々。
お魚の型はかなり大きめで、結婚式の引物の定番だった干菓子(ひがし)や
落雁をこの型で成形したのだというのがよく分かります。
昔の職人さんの巧みな手仕事は本当に憧れるなぁ…
まるで一つの芸術品のようです。
社長さん自らがディスプレイしたそうです。

ぜひ皆様の目と足でお店にお出かけください。
一休みコーナーもありますし、お気に入りのお菓子がきっと見つかりますよ~^^




【杵屋本店(林泉寺店)】便利なオンラインショップはこちら
〒992-0038 山形県米沢市城南3-4-71 
電話 0238-22-1911
営業時間 9:00-19:00
駐車場 お店の前に7~8台分のスペースがあります。

2019.07.05

音のある生活 27 「西屋アクションバトル(?!)」


こんにちは。
聖イエスさんより“一発芸貞子”が得意な若女将です。
すっかり自他共にチタン箸がトレードマーク化し、小学校の授業参観でも
他の子たちからしっかりツッこまれ、期待通りのリアクションについニヤリ(笑)




はな「テーブルの上の箸をコロがして隠しちゃうのが今日も楽しいのよ~」

さて、いろんな意味で見るも無残…更新期間がガッパリ空いてしまいました。
文打つ時間が取れないどころか、ほぼまともに事務所にいなかった気がするこの1か月。

実は先月、ここのところ深刻さを極めていた人員不足問題を打破すべく、
かねてより構想していた接客体制の大胆な改革を実施していたのでした。



一番の目玉は飲み物のセルフオーダー式導入。
宴会場に新しく設置した冷蔵ショーケース↑からお好きな飲み物を、
その隣の棚から好みのグラスorぐい飲みをお客様ご自身で選んで頂き、
思い思いのペース&スタイルで楽しんでいただけるよう食事中のサービス内容を
変更したことです。
特に地酒コーナーには力を入れました。
扱う種類を3倍以上に増やし、季節ごとに次々生み出されていく山形各地の
地酒を白布温泉街のかもしかやさんと相談しながら小ロットで仕入れています。

ほかにも、今まで後出ししていたご飯や汁物を同じくバイキング式にし、
好きなだけ自由にテーブルに持っていけるようカウンターを増設しました。



ご飯茶碗や湯呑茶碗も、グラス類と同じく西屋にあったヴィンテージや
セレクトショップで見つけた作家物などさまざま集め、味覚だけでなく
目で見て食事を楽しめるスタイルに変えました。
(得意のDIY技で古かった棚を古民家カフェ風にリノベできて我ながら大満足)
こうすることで、接客スタッフが少なくてもお客様をお待たせする時間が縮小され、
お互いにゆとりが生まれます。
シフト管理を預かる傍次々と入る予約を前にして、新しいやり方が伸るか反るか
焦りや不安もありましたが、杞憂でした。夕食時、お部屋までお客様をお迎えに
上がるスタイルも思い切って廃止しましたが、今のところ混乱はありません。

今は軌道修正段階だしまだ結論を出すのは早いのですが、
この決断は間違っていないなかったと確信しています。

時代の流れとともにサービスの形は変わっていっても、西屋の温泉や建物の
歴史と風情は不変です。どうぞこれからも西屋をご贔屓いただきますよう
お願い致します。




・・・唯一の誤算は限界突破のハイペースぶり。
当初は今年中に改造を…なんて考えていましたが、
ゴーサインを自ら掲げて走り出してみたら一ヶ月も経たないうちに①plan ②do まで
完遂してしまったという鬼スケジュール。当然ながら机に向かう時間もないわけです。
いつのまに疲労が溜まったのか、数日前、白布街道でぼんやり運転していたハイエースの
土手っ腹を盛大にガードレールに擦り付けるという自爆をとうとうやらかしてしまいました(涙)

当たりどころが少々悪かったせいか、スライドドアがすんなり閉まらなくなり、
抉れ傷はご丁寧にも助手席のドアからスライドドアから後輪付近のボデーまで
満遍なく逝っちゃってます。
いつも何気なく通っている道な上、とてもこんな物損をやらかすようなコーナーでは
なかったはずなのに、思わぬところにメンタルをへし折る伏兵(ガードレール)が
潜んでいたという笑えないオチでした。何という皮肉。
ようやくまともな休みが取れた矢先の惨事。
ウキウキ気分は一瞬にして暗黒面に転落…
休み中ずっとSvartsinnのMørkets Variablerみたいな顔していたと思います…(白目)

修理代の痛いダメージは喰らいましたが、誰も乗せておらずただの自爆だったのが
とにかく不幸中の幸いでした。全国ニュースで聞かれる悲惨な交通事故の数々は、
ほんの一瞬の無自覚な油断によって起きているのだという事実。改めて身に沁みました。
同時に、脇目も振らず猪突猛進していた私に神様が手痛い喝を入れてくれたのだと
今では言い聞かせています。
皆さん。くれぐれもお休みはしっかり取りましょう。



さて、新コーナーの紹介から一転、ブルーになる話題を再び打ち上げるように
(ちょっと自虐を織り交ぜ)今日の1枚。

Transglobal Underground "Psychic Karaoke"

          Transglobal Underground (1998)

イギリスのグループ、トランスグローバルアンダーグラウンドの4thアルバム。
どこかレトロで多国籍っぽい音楽づくり(ジャンルはワールド)が特色です。
ノリで作るスパイシークレイジー闇鍋のような作風が大好き(褒めてます(笑))。
濃ゆいアジアンなジャケットが見た目にも印象的なこちらのアルバムは、中身も
イメージに違わず、伝統文化と近代的発展が複雑に絡み合う東アジア諸国を
仲間とともに旅する冒険映画サントラのような熱(暑)い曲が散りばめられています。

季節は雨季?特にアルバムのタイトルにもなった「サイキックカラオケ」が血湧き
肉躍る隠れた名曲。場面イメージとしては終盤一歩手前、例えば香港の繁華街。
敵のアジトを前に大勢のチンドン屋…いやチンピラから逃亡劇を繰り広げるも
まさかの袋小路。絶体絶命のピンチに陥った矢先…!!
待たせたな、今助けるぜ!」という頼もしいかけ声とともに路地の影から突如
現れたかと思いきや、いきなり敵味方見境なく(しかもよりによって)ロケット
ランチャーをぶっ放すネジのすっ飛んだ問題児(一応仲間)乱入!!
…みたいな、いかにもコテコテの手に汗握るシーンが思い浮かびます(笑)

アーデモヤッパリソコジャーナイヨーソコジャーナイヨーナイヨーダー!
(ご丁寧にこの曲、こんな空耳シャウトまで練りこまれている。)

狭い路地で土ぼこりを上げながら豪快な勧善懲悪バトルを繰り広げる
仲間たち。そしてその背後からこれまた豪快にポンポン飛んでくるロケット。
「ゥワハハハ!!!逃げ惑え(cv.堀内賢雄)!!!!」
味方モブ「どこめがけて撃ちやがる!!お前ちゃっかり楽しんでるだろー!!」

すみません一人で笑いながら書いています。全然疲れが取れていないようです(苦笑)
まぁかなりマニアックなアルバムには違いありません。

話ちょっと逸れますが、
この「ネジのすっ飛んだ」しかし「めちゃめちゃ頼りになる」ユカイ犯すれすれの仲間…
私はこういう敵とも味方ともつかない絶妙な立ち位置キャラが大好きです
(一番好きなキャラポジは完全無欠のラスボスですが)。商売を営んでいると、
お客様のニーズと事業としての様々な縛りという、時にベクトルが拮抗する両界に
神経を巡らせ、
微に入り細に入りうまく立ち回らなければいけない場面に多々遭遇
するわけですが、そのバランスをさりげなく「揺さぶり」ながら両方を取り持つセンスは、
逆境さえも逆手にとって楽んでしまえる破天荒なネジ野郎にどこか通じるところが
あるような気がする(…と思うのは私だけか(笑?))。
そりゃ何でもかんでも楽しめばいいってわけじゃありません。
TPOは弁えねば、「送迎車を盛大に擦っといて何バカ言わんや」と
叱責を買うだけです社長本当にごめんなさい(汗)

私は、「仕事(&人生)は最大限に楽しむ」ことをモットーにしています。
(まだ言う(笑))
苦あれど楽は実際のところあまりない、というのが人の世の個人的な所感。
だからこそ、苦の中から楽しみを引き出すことに常にエネルギーをかけています。
音楽はそんな自分を鼓舞し、時に慰めてくれるなくてはならない活力剤。
今日もApple Music内を果てしなく渡り歩きながら2828している私でした。

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