若女将コラム

日々西屋と山を縦横無尽に駆け巡る湯守兼若女将の、マイペースなコラムです。好きなものは音楽・写真・自然・宇宙。

若女将コラム

2019年04月

2019.04.28

音のある生活 25 「The 日本 平成最後の番外編」

2019.04.20

音のある生活 24 「The 日本 ③」



こんにちは。絶賛花粉症の若女将です。
お日さまぽかぽかの三十三観音では、抹茶色の杉花粉が
うねるように飛び交っています。目と鼻と喉に痛恨の一撃!
白布よいとこ、春だけアウェー。取り囲まれても心配ご無用。
薬を飲んで完全武装だ!

(話が飛びます飛びます♪)
つい最近不思議な夢を見ました。
現代から1億経った未来の西吾妻山の景色でした。なぜか1億年先。
ニック・レーンの本を読んでから横になったせいかな?
人工物や天変地異の残痕がそこかしこに散らばっているのかと思ったら、
そうでもありませんでした。




それは雲ひとつなく、
今より遥かに濃い青空の彼方で太陽が燦然と輝いている穏やかな景色でした。
スキー場はなくなり、温泉も見えなくなっていて、山の全てが深い緑に
覆われていました。文明の名残は跡形もありません。
残念ながら人類は既に絶滅しているようです。
しかし大地からは強い未知の生命の気配が感じられました(夢の話だよ!)。




それらを強く、希望に満ちた意識全体で感じ取っているという夢。

目が覚めてからしばらくの間は、どっちが夢なのか分からないくらい
本当にリアルでした(↑の写真はイメージです。近所の写真を加工)。

今のところ、50億年~百億年単位の未来は天文学的にもかなり具体的な
筋道が予測されていますが、恐竜の時代から見た現代、くらいの微妙な期間
となると、私含めていまいちピンとこない人の方が多いと思います。
10年先も予想できない今の世の中、明らかに自分がこの世にいない
1億年後なんて興味すら湧かないのは当然のことです。
ほぼ確実に言えるのは、環境依存度の高い人間は須らく滅びているだろう
ということ。これまでの地球史を鑑みるに、1億年の間に一度は隕石衝突なり
大規模気候変動なり起きても確率的におかしくありません。
それらにことごとく耐え長い期間繁栄を保てるのは、環境変化の緩やかな
深海の生物か、地中に生活圏を持つ微生物くらいでしょうから。




はな「そうか…にゃんこも1億年は無理ぽいニャ…ZZZ」

とまぁ、やたら無意味に思える1億年後の未来ですが、
今と同じような青空があって(つまり大気構成は殆ど変わっていない)、
緑があって(人類による砂漠化や環境破壊は未来に影響を残さず自然回復したようだ)、
新たな生き物の繁栄の時代が訪れているらしいことが判明して、
私は妙に明るい気持ちになって目が覚めましたYo!というお話でした。

遺伝子は逃れようのない死をコードしていますが、その遺伝子を
構成している原子そのものは、太陽の先祖ともいえるどこかの恒星の
炉の中で生れ、何十億年も巡り巡って取り込まれたもの。
それ自体のバランスが崩れない限り、この先も世代を超えて受け継がれて
いくでしょう。ある意味私達は肉体が滅んでも“(ほぼ)未来永劫生き続ける”
わけです。行き先、取る形が何であれ。
夢オチなのに変に納得できちゃったのは、その辺ぼんやりと理解していたおかげ
なのかも。すみません。相変わらず訳のわからない独り言でした。
最近しょっちゅうこんなことばかり考えています。
memento mori, carpe diem.



さて、「The 日本」シリーズ最終回となりました。
今日ご紹介するのはこちら。

伊福部昭 「シンフォニア・タプカーラ」2-Adagio

(演奏者は違いますが、Youtubeでの試聴はこちら。)

ゴジラのテーマ曲!
といえばその名を知らぬ人はいないほど有名な伊福部昭さん。
そんな彼の初期の傑作が:シンフォニア・タプカーラです。
タプカーラというのはアイヌ語で「立って踊る」という意味です。
北海道出身の伊福部さんは、幼少期に住んだ北海道の地やアイヌの人々の
文化に思いを寄せてこの曲を作曲したのだそう。
民族の違いはあるものの、心同じくする日本という広い意味でチョイスしました。
独特のリズムと旋律のある舞曲風で、終曲は大団円のように華やかです。
個人的には2曲目のアダージョがイチオシ。
ハープと弦楽器の静かな伴奏で始まる夜明けのような情景で、手つかずの
自然が広がる北海道、はたまた日本のどこかの山野が脳裏に思い浮かびます。
歴代の大怪獣映画のサントラ、ヤシモリ作戦の場面で再び脚光を浴びた
「宇宙大戦争」のメインテーマなど、日本のSF界のミュージックシーンを
長年牽引してきた氏ですが、日本狂詩曲や二十五弦筝の為の幽玄なソロ曲など、
記憶の底にある日本人の魂を揺さぶる荘厳で素晴らしい曲も数えきれないほど
世に送り出しています。
タプカーラのアダージョが奏でる、どこか悲しげであり優しい牧歌的な響きは、
まだ人が誕生する前の時代、はたまた夢に見たはるか未来の、
誰かがそこで平和に暮らしているであろう大地の、
静かな命の讃歌のようでもあります。

もうすぐ日本は新しい時代を迎えます。
人が聡明に今を歩み、この国に留まらず、世界中が末永く穏やかで、
命が巡りあふれる星であり続けることを願っています。

2019.04.13

米沢ラーメン巡り 【第8回:お食事処龍華】


こんにちは。
史上初めて撮影されたブラックホールの影の姿に、
いまだ興奮冷めやらぬ若女将です。あの中に事象の地平面が!!
2年以上もの間観測に携わった関係者の皆さんGJすぎる。素晴らしい。
奇しくも前回のコラムであんなことやこんなこと書きましたが、
人間も捨てたもんじゃない(と私はいつも言っているつもり)。




そして今日は東北中央自動車道南陽IC-山形上山ICの開通日!!
待ってました待ってました!!
待ちきれなくて今月初めのうちに一足早くコストコの会員に
加入したほど。アメリカ大陸ほどじゃありませんが私も中々の
僻地住まいなので、なるべくまとめ買いで済ませたいわけです。
高速道路さえ繋がれば、上山まで出かけるのもだいぶ楽になるだろう。
気分転換&買い物&いろんな意味で節約と一石三鳥。
あとは手ごろなサイズの冷凍庫を家の中のどこかに設置すればバッチグー。
早く買わにゃ。



さて、今回は意表を突くように帰ってきた米沢ラーメン巡りシリーズ!
前回、前々回に引き続いて胡散臭いシリーズがまたもや続くんだべぇぇ。
…と予想されていたそこのあなた。は~い騙された~むっふっふ。
(悪ノリですみません/笑)

今日ご紹介するのは、お隣小野川温泉でもメニューの多さ
(と幻の銘酒十四代!!!)が評判の「お食事処龍華」さんです。

小野川温泉は、20軒を超す宿が軒を連ねる米沢八湯最大の温泉街。
自由に売店や足湯、共同浴場を闊歩するお客様と人懐こい外ニャンコ達が
旅情を誘います。まさに「温泉に来た~!」と実感できる場所。



龍華は、そんな小野川温泉の中心部にほど近い通りの一角にあります。



(写真左下、ちょこっとしか映っていませんが、玄関脇に
まるでオブジェのように十四代の一升瓶がボーンと置かれています!)




お店の中はザ・昭和!夜は20時までの営業ながら酒場としての機能を備え、
どこか素朴で懐かしい感じです。

というわけでおしながき。







(日本酒の品揃えもぬかりなし。↑)

ずらーり。一見ラーメン屋さんかと思いきや、ご覧の通り、ものすごい
バリエーション豊富なラインナップ。どれから選んだらいいか
わからなくなりそうです。オススメはいくつかあるのですが、
まずはラーメンシリーズよろしく「チャーシューメン」から。



見た目は濃そうに見えますが、意外とあっさりしています。



太すぎず細すぎず、他のメニューとセットで食べても完食できそうな
程良いボリュームです。

この日は家族で来まして、敢えて全員違うメニューをオーダーしました。
(お店番していたお母ちゃんごめんなさい(汗))




社長が注文したのは「なめこ味噌ラーメン」。
なめこにラーメン。小沢里奈ちゃんが絶叫しそうな珍しい組み合わせです。
味はなめこのお味噌汁にラーメン独特の味噌味が加わった感じ。
これがなかなか美味です。味噌味が良い具合になめこのねっとり感と
ラーメンにマッチして、体が温まります。




息子は男の子らしく「かつ丼」をチョイス!!!
お味噌汁と漬け物がセットでついてきます。
こちらのかつ丼は卵でとじていません。
カリッと揚げて青海苔がたっぷり乗っています。
これが実は隠れ人気メニューだそう。揚げたてにソースをかけただけの
シンプルなかつがサクサクでご飯が進む進む(by息子)。




そして娘は「月見うどん」を頼みました。
実にオーソドックス。お腹を壊したときにお母さんが心をこめて
作ってくれるまさにあの味です。こちらも手ごろなサイズなので、
子供さんに良いかも。

いかがですか?どのメニューも試したくなるでしょう?
私もまだ数えるほどしかお邪魔していないので、機会があればまた
足を運ぶ予定です。皆さんもぜひお出かけください。オススメです!!


お食事処龍華
〒992-1461 山形県米沢市李山5471 
電話 0238-32-2808 
営業時間 11:00~20:00 
定休日 月曜日(月曜日が祭日のときは営業、翌火曜日がお休み)
駐車場 お店の前の道路を挟んで向かいに駐車場があります。

2019.04.05

音のある生活 23 「The 日本 ②」


こんにちは。
チコちゃんの何がいいのか未だによく分からない若女将です。
(つまりはアダルトチルドレン(ど死語!)?)

新年度に入り、いよいよ次の時代の年号も発表されましたね。
どんな世の中になるんだろう。
私の身の回りでは、子供達の通う小学校の廃校決定、市内唯一の
デパートの閉店決定(8月)と、前へ進むごとに環境が大きく変わってゆく
(しかも失われるパターンが多い)宿命が意外と多く存在します。

終わらないと思っていたものが終わり、
在り続けると思っていたものがなくなり、
当たり前が当たり前でなくなり…まさに諸行無常。

かたや時節は春。
去年と同じ場所で、同じようにスイセンが芽吹こうとしています。



自然はこんなにも循環できているというのに、
人の世はまこと右から左へ流れ去る一方ですな…。
尤もこの世に永遠は存在しないので、ある意味それは仕方がない。
執着を捨てて今を生きることが悟りへの道だと二千年以上も昔にお釈迦様も
説いたわけです。求めるものは少なくあれ。林の中の象のように。

それにしてもここ最近のニュースで一番衝撃だったのは、先日新聞の一面に
載っていた「児童虐待の通告件数8万人突破」の文字。
明るみに出たケースしかカウントしていないわけだから、残念ながら
この数は氷山の一角でしょう。とはいえ何なんだこの異常な数は?
8万人といったら、米沢市の人口に匹敵する数じゃないか。
相当な異常事態だと思うのですが、皆さんはこのニュースを知って
どう感じただろうか。

有史以来、人間は大義名分にかこつけて戦争だ侵略だと
無関係な大多数の他者を巻きこんでやりたい放題地上で暴れてきた、
色々な意味で罪深い生き物ではあります。
しかし一方で深遠な思想や芸術、宇宙の果てまで見通さんとする
素晴らしい学問や科学技術を数えきれないほど生み出してもきました。
その知的探究心さえあればもっと潔く歴史に学んで、上記の象とまでは
いかずとも、もう少し今を穏やかに生きることができるはずなのに。
なぜそうならない?
言うまでもないが虐待なんてものは問題外。
種の保存の為に、征服した群れの子供を殺すという類人猿の例外は
あるにせよ、まだ非力な子、まして自分の子供は本能的に命に代えても
守りぬくのが親のあるべき姿。異論はあるまい。
四足の動物や鳥ですら、そうやって厳しい弱肉強食を生き抜いているのに。
言葉はきついけれど、その本能さえ忘れ去ってしまった人間はもはや
哺乳類のはるか以前に退化してしまった(自分で産んだ子を自分の子と
認識できずに“共食い”する魚類とか昆虫類クラス)としか思えないのです。
いっそヒト属じゃない別のカテゴリに分けてくれ。
雑学なんぞよりそれこそチコちゃん得意の喝入れるところじゃろう!と
私は声を大にしてツッコみたい(そんな私が実に毒舌)。



というわけで完全におまけポジションに追いやられてしまった
The 日本 ②」。クールダウンしましょう(自分が)。
今日はこちらの紹介です。

冨田勲 「新日本紀行テーマ曲」

(↑画像をクリックするとYoutubeにリンクします。)

高度経済成長期に湧いていた当時、失われつつある日本の原風景を
追い続けたNHKの番組(昭和38年~昭和57年放送)の印象的なテーマ曲。

リアルタイムで番組を観たことはないものの、途中で挿入されている
祭りの笛のモチーフを聴くと、実家近くの神社の夏越祭や花火大会を
思い出します。そういえば縁日やお祭りを長い間見ていないなぁ…
(遠いし旅館の繁忙期とかぶるしetc…)。
聴く人によって思い浮かぶ情景も様々だと思いますが、
不思議と懐かしい気持ちになれます。
日本のどこかの、まだ穏やかな時間が流れていたあの頃。
西屋はそういう時間を大切に守っていきたいと思っていますが、
最近私個人余裕がなくていかん。

ふと、心の中をリセットする時に聴きたくなる名曲です。

コラム内検索