若女将コラム

日々西屋と山を縦横無尽に駆け巡る湯守兼若女将の、マイペースなコラムです。好きなものは音楽・写真・自然・宇宙。

若女将コラム

2018年04月

2018.04.06

閑話休題 ~アンケートは宝の山~



白布の冬は長く、寒さが残る3月はまだまだ閑散期。
にもかかわらず、今年の3月は西屋内の大々的な補修・改善のほか、
年度末ということで我が子の卒園やら春休みやらいろいろ行事も目白押し。
もう月末になる頃には今日が何日何曜日なのかも分からなくなり、
脳内カレンダーは相当ごちゃごちゃになっていました。
まだ頭ぐるぐるしているかも(笑)

でも、西屋は少しずつ、そして確かに歩みを進めています。
(少なくともそう確信しています)

先月は、新しい客室アンケートを設置して先月で丸一年でした。
その中からお客様に直接自由記述形式でいただいた貴重なご意見・
ご要望をまとめ、それらをもとにいろいろと改革を行ったのでした。

今回は閑話休題ということで、そのうちのいくつかの改善点をご紹介したいと思います。

1.アメニティについて

「お風呂にシャワーキャップを備えていてほしい」
「風呂上がりに冷水のコーナーがあればうれしい」
「お風呂周辺に冷水サーバーがあると尚可」
「男湯の脱衣場にもティッシュが欲しい」
アメニティの充実をお願いしたい。浴室での化粧水やブラシなど」
(※アンケート自由記述欄より抜粋)

このような沢山のお声にお応えして…


(↑男風呂脱衣場)


(↑女風呂脱衣場)

3月11日から、男女各脱衣場に冷水コーナー、
男性側脱衣場にBOXティッシュ、
そして…



女性側の脱衣場にアメニティセットのコーナーを設置しました。
他にも、女風呂内にはメイク落としと洗顔フォームも備え、
思い立って日帰り入浴でご来館になった女性の方でも安心して
ご利用頂けるようにしました!(お風呂上がりのメイクは…?!素肌美人でOK!)

2.湯滝風呂の入り方

風呂の使い方が分からなかった」
お風呂の入り方案内など事前に詳しくあるとありがたいかも」
(※アンケート自由記述欄より抜粋)

西屋の湯滝風呂にはシャワーや個別の蛇口などが一切ないので、
初めて西屋のお風呂に入られた方の殆どが
「どうやって身体を洗うの?!」
と疑問に思われたはず。

というわけで入り方解説図を作り、各客室と脱衣場に掲示いたしました。
湯船から桶でお湯をすくうこと、
湯滝はシャワーではなくマッサージするためのものであること…
矢印を付けて案内しています。英語版もいずれ作らなければ(汗)

ちなみにお風呂場の入り方図解(板版)はフリーハンド描き。







写真からあたりをとって線画を起こし、男女で反転させて原画を作り、
それをトレースしました。個人的には力作です(笑)


「お風呂の洗い場もっと広く
「洗い場が狭い
(※アンケート自由記述欄より抜粋)

ここも頭の悩ませどころでした。
皆様のおっしゃること、よく分かります。もう何年も前から、
昔々から言われてきたことでした。
しかし大変申し訳ありません。
お風呂はすぐに拡張することはできません。

では、なぜ湯滝風呂なのか?
なぜこんなに不便なままなのか?

そこには決して怠慢ではなく理由があることをぜひお伝えしようと思い、
図解のそばに直筆のメッセージも添えました。





プリント版は各客室にも備えてありますので、
ご入浴の前にぜひご一読いただければと思います。


「お風呂までの矢印看板などあると迷わずに行けそう」
「お風呂までの案内があるとありがたい」
(※アンケート自由記述欄より抜粋)





というわけで、館内各所に案内看板を複数設置しました。
どうか目印にしてお進み下さい。

メッセージをひも解いてみたら
お風呂周りのご要望が実に多数…本当に色々考えさせられました。
ご意見をお寄せ下さった皆様、本当にありがとうございます。


3お布団について

「温泉を楽しみに来たので、朝食後も布団があるとありがたかった。」
「朝食後横になりたかったが布団が上がっていた」
(※アンケート自由記述欄より抜粋)

この点につきましても、現在朝食会場にいらしたお客様に
それぞれお布団を上げるか否か尋ねており、ご希望の方はお帰りの時まで
お布団をそのままにし、チェックアウト時までゆっくり
お休みいただけるように対応を変更いたしております。

他にも、館内の寒さ対応、朝食の内容改善などなど、
まだまだ追いついていない課題もあります。
特に本館のお部屋に手洗いを完備することはさすがに構造上不可能ですが
(本当に申し訳ありません。築100年近いので多分改修に耐えられません)、
できるところから一つ一つ改善していこうと考えています。

幸いこの諸課題をスタッフ同士で話し合ううちに、現場での
結束力が強まった気がします。まだまだ頑張れる。
そんな力が不思議と漲(みなぎ)ってきたと私は感じています。

全ては未来のために。

歴史と共に西屋の「残すべきもの」「変えてゆくべきもの」を
日々問い続けながら、今日も湯守作業をもくもく続ける若女将でした。


(↑4月5日朝、白布では久しぶりに雪が降りました。
心が洗われるような白と青のコントラストでした。)