若女将コラム

日々西屋と山を縦横無尽に駆け巡る湯守兼若女将の、マイペースなコラムです。好きなものは音楽・写真・自然・宇宙。

今年も湯守頑張ります。

 
皆様、新年いかがお過ごしですか。
3が日を過ぎて仕事始めを経た方も多いことでしょう。
私達旅館業にとっても、年末年始は本当にあっという間に過ぎてしまいます。
今週末の連休が過ぎたらスタッフたちと共に3日間(9日~11日)お正月休みを頂きますので、
ご了承くださいませ。
(休館日明けは雪下ろしボンバー!!)



さて、大晦日のTwitterでも呟きましたが、
2018年も、女将業傍らほぼ無休で湯守に勤しんでまいる所存です。
湯守の方が休みがないかもしれません。

なぜなら…

冬季は休館日がコンスタントに入る代わり、雪との終わりなき熱い戦いが
勃発するからです。





↑これらは、ここ最近私が三十三観音や湯滝の裏山によく携帯していく武器です。
ザ・物騒(笑)
一体何をしに行くんだ?!と、自分でも笑ってしまいます(笑)

というのも、



↑沢水そのものはもちろん、大切な取水口も容赦なく降る雪と低温のために
全体が凍ってしまい、さらにそこに雪が積もり、水しぶきで凍って、再び雪(以下略)

山に入るたびに氷を割り雪の中から入口の網を取りだし、引っかかった落ち葉などを
除去しなければならないからです。



↑湯滝風呂の裏の枡に行くには、途中までお薬師様の参道だった階段を
登って行くのですが、ここも凍るわ雪が積もるわで、上り下りは細心の注意が必要です。
2年前に私も足を挫いてギブスを履く羽目になったトラウマの場所です(苦笑)

↓当時の写真(笑)


また、足元だけでなく森の中は風が吹けば梢から固い雪が落ちてくることもありますので、
場合によってはヘルメットも必要です。
雪が深く積もれば積もるほど、沢にたどりつくまでにかかる時間も多くなってきます。

それはもう防寒対策と同じくらい戦闘仕様の装備が必要になるというもの。
例え近所だろうと真冬の雪山は侮れません。




それでも、私は山が好きです。
斧をかついででも、丑の〇参りさながらの道具を背負ってでも、



誰よりも一番に、人が滅多に立ち入らないこんなきれいな景色を拝みたいと思って、
自然に心が山を目指していきます。
お客様に「気持ちいい!」と笑顔で寛いで頂ける最高の温度管理をするという
使命感と同じくらい強い思いが、冬の寒さを跳ね飛ばす勢いで胸の内に燃え続けています。

よく考えたら、去年の湯守シリーズでも殆ど同じことを書いていましたね^^;
でも、湯守である限りこの気持ちは不変です。
願うことはただ一つです。
「お客様に気持ち良く温泉につかって頂きたい!」のです。




↑温度計を突っ込んだ湯枡の奥の湯筒の向こうに湯滝風呂があります。
お風呂から聞こえてくる「うわ~、気持ちいい~」
の声を聞けるだけで、私はどんなに幸せで、疲れも寒さも吹き飛ぶことか。



雪が多く気温も低い冬のさなかであるにもかかわらず、遠方から西屋にお越しいただき
本当にありがとうございます。
今年も四季折々の気候に耳を傾け、森や水と語り合いながら湯守の勤めを頑張ってまいります。
どうかよろしくお願いします。